東山紀之がゲイ役…12月開幕の宮本亞門演出舞台で新境地
2020年8月27日 4時0分スポーツ報知
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8年ぶり単独主演舞台でゲイ役を演じる東山紀之
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 少年隊の東山紀之(53)が、東京・PARCO劇場のオープニングシリーズ公演「チョコレートドーナツ」(12月7日開幕、演出・宮本亞門)に主演することが26日、発表された。実話を基にした米映画(14年、原題=「ANY DAY NOW」)の舞台版で、東山は育児放棄されたダウン症の子供を育てるゲイという役どころを演じる。

 2012年の「英国王のスピーチ」以来8年ぶりとなる単独主演舞台。この日解禁された同性愛者になりきったビジュアルは、東山にとっても新境地といえる。来年1月に公開される10年ぶりの主演映画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」(来年1月8日公開、光野道夫監督)ではモテない独身男を演じる。王道の二枚目で生きてきた東山が、50歳を過ぎて勝負作が続く。

 演じるのは、シンガーを夢見ながらショーパブの口パク・ダンサーとして日銭を稼ぐルディ。「感情の起伏が激しいけれど、愛情深い人物なので、とても難しい役柄だと感じている。宮本亞門さん(62)が表現する世界観を楽しみながら全身全霊で演じたい」と難役に挑む心境を明かした。

 ゲイカップルとなる地方検事ポール役は、東山と初共演となる谷原章介(48)。少年マルコは実際にダウン症のある高橋永、丹下開登がダブルキャストで演じる。70年代の米ヒットナンバーを散りばめた華やかなショーシーンに、緊迫の法廷ドラマを織り交ぜながら描かれるヒューマンドラマ。東山は「ルディとして、谷原さん演じるポールとダウン症のある少年マルコ役の高橋くん、丹下くんを最後まで愛し抜きます」と力を込めた。

 ◆「チョコレートドーナツ」 ゲイの男性が育児放棄されたダウン症を持つ子供を育てた実話に着想を得て製作された映画が原作。舞台は1979年のウエストハリウッド。ルディ(東山)は少年マルコの母親が薬物所持で逮捕されたのを機に「いとこ」と偽り、ポール(谷原)の家で共に暮らし始め、本当の親のようにマルコを育てる。社会的マイノリティーが直面する問題を告発しつつ、愛と自由を求める人間の本質を描く。

(おわり)