明治安田生命サッカーJ1(19日)は、首位の川崎がホームでの直接対決で、2位のC大阪を5−2で圧倒、延長を除くJ1同一シーズンで新記録となる10連勝を達成した。

 「記録よりも勝ち続けることで、色んなことを感じたい」と川崎・鬼木達監督(46)は試合後、余裕のコメントだ。

 試合は前半7分に先制されるも、21分に売り出し中のMF脇坂が、ペナルティーエリア左すみからの直接FKを完璧に決め同点。42分にMF家長が自ら得たPKを決めて勝ち越し。後半8分にはFW小林が追加点を挙げた。

 今季の川崎は息切れかと思う時間帯の直後に必ず息を吹き返す。それは特例の「5人交代枠」をフル活用しているからだ。

 「川崎は交代で入ってくる選手のクオリティが高すぎだ」(C大阪・ロティーナ監督)と脱帽。ゴールを決めた小林は「攻撃の選手は鬼さん(鬼木監督)が90分フル出場させていません。今日も勝てると思いました」とニッコリ。この酷暑の中の連戦でも疲労なく、後半16分に投入されたルーキーMF三笘が、30分にリーグ戦3戦連発。FWレアンドロダミアンは投入2分後の32分に、5点目となるダメ押しゴールを決めた。

 10試合を消化して6失点だった守備のチームのC大阪が、1試合で5失点。ロティーナ監督は茫然(ぼうぜん)自失で「(川崎は)問題なくリーグ戦で優勝するだろう」とお手上げ。過去のJリーグでは、ひとつのクラブがこれほどまでに強かったことはない。今後川崎には到底勝てないと“捨てゲーム”が続出する危機も出てきた。

 ちなみに年をまたいでの最多連勝は14連勝(2007−08年)。延長戦採用の時代では16連勝(1998−99年)でともに鹿島が記録している。今季の川崎なら十分追い抜ける。 (編集委員・久保武司)

2020年8月20日 16時5分 ザクザク
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18763411/

写真
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/b/5/b576c_367_8226d0db040bfceeda0af372265ccf44.jpg