数日前の役員会議室。

 伊佐山「わたしが大和田さんに誠心誠意、尽くしたのは、いずれ頭取になられるお方と信じていたからですよ。それが、つまらん不正がバレて、ここで、ここで半沢に土下座をして。あんたのせいだ。あんたのした土下座のせいだ。下らん土下座のせいだ!つまらん土下座のせいだ!土下座、土下座がすべてを潰したんだ!土下座のせいで、どれだけ泥水を飲まされたか」

 大和田「伊佐山ー!」

 伊佐山「土下座野郎」

 大和田は床に崩れ落ちた。

 そして、電脳への500億円の追加融資を決める役員会議。大和田1人が「この買収には大きなリスクがある」と反対意見を述べる。詳しい者が説明すると呼び入れたのは宿敵・半沢だった――。地下駐車場のやり取り。大和田は引き返し、半沢と手を組むことを決めていた。

 半沢は玉置の協力を得て、電脳の粉飾決算を暴いた。電脳が瀬名(尾上松也)率いるIT業界の雄・スパイラルを買収しようとしたのは「利益の出ているスパイラルを粉飾を誤魔化すための隠れ蓑として利用するつもりだったから。それが(電脳の)平山社長(土田英生)の真の目的です」。伊佐山はメインバンクにもかかわらず、電脳の粉飾を見抜けなかった。

 半沢「あなた方はスパイラルを買収するために汚い手を使い、さまざまな人を騙しておきながら、まんまと電脳にだまされていたわけです。しかも500億の追加融資までしようとしている。我々セントラル証券がスパイラルのアドバイザーになったことを非難されていましたね。グループ全体の利益を損ねる。子会社が親会社に楯突くなど、前代未聞だと。利益を損ねていたのは、あなたです!あなたの書いたこのご立派な稟議書はゴミクズだ!どう責任を取るおつもりですか?伊佐山部長」

 伊佐山は歯を食いしばりながら「誠に、あい〜すい〜ま、せんでした〜」。電脳から個人的な資金をもらっていた三笠が黒幕だったことも暴かれ、半沢の“倍返し”が鮮烈に決まった。

2020年08月09日 22:09
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