「スケバン刑事」以来の“当たり役”となりそうだ。女優で歌手の南野陽子(53)の話。
右肩上がりで視聴率を伸ばしている大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系=日曜夜9時)で、半沢(堺雅人)らが対決するIT企業「電脳雑伎集団」の副社長・平山美幸役で出演中で、回を重ねるごとに増す存在感が話題となっている。

「あれは非常にオイシイ役ですよね。ネット上には〈ナンノちゃん、関西弁が下手じゃない?〉なんて書き込みもあるようですが、もともと南野さんは兵庫出身。『半沢直樹』での、あのねっとりとしたイントネーションは、“あえて”でしょう。
美幸という女性を印象づけるための役作りだと思いますし、話題になっている段階でその作戦は成功したと言えます」(テレビ誌ライター)

「半沢直樹」は主演の堺の演技力はもちろんのこと、主演を取り巻く役者たちの演技合戦も見どころのひとつだ。
東京中央銀行の取締役・大和田を演じる香川照之(54)や、東京中央銀行証券営業部部長・伊佐山役の市川猿之助(44)、金融庁の主任検査官・黒崎役の片岡愛之助(48)……。

美幸の夫で電脳雑伎集団社長役の土田英生(53)の怪しすぎるたたずまいからも目が離せないが、この濃い面々に負けず劣らずの濃い演技を関西弁で披露しているのが、南野というわけだ。

「“顔芸”が売りのひとつである『半沢直樹』は、画面いっぱいになるような顔のどアップがとにかく多い。もちろん南野さんも例外ではないのですが、何度どアップを見ても浮かぶ言葉ははただひとつ。〈美しい!〉です。
アイドル時代は〈可愛い〉という言葉がぴったりでしたが、年齢を重ねてほんとうに美しい大人の女性になられたと思います」(芸能ライターのエリザベス松本氏)

■『後妻業』的な役も似合いそう

南野は、かつてバラエティー番組で「40代になって極端なダイエットはやめた」「ちょっとぽっちゃりのほうが若く見えると思っている」などと話していた。今でも1日にご飯を4杯はおかわりするらしい。

南野さんは更年期の体調の変化をあっけらかんとインタビューで語るなど、自然体でサバサバした感じなのもいいですよね。女性からの好感度も高いと思います。美しすぎる50歳として石田ゆり子さんが注目の的ですが、
南野さんも十分美しすぎる53歳。もっと話題になってもいいかと」(エリザベス松本氏)

1985年放送の「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」で2代目麻宮サキを演じた南野。セーラー服姿でヨーヨーを持ち、「おまんら、許さんぜよ!」と決め台詞を叫ぶ。
あまりにその印象が強かった南野だが、今回の「半沢直樹」で女優としてまた新たな扉を開けたといえるのかもしれない。

前出のエリザベス松本氏は「お化け視聴率のドラマで目立ったわけですから、今後どんどん役が舞い込むはず。個人的には艶っぽい悪女なんて見てみたいですよね。『後妻業』的な役も似合いそうです。もちろん関西弁で」と話す。
ぶっちぎりの高視聴率を誇る「半沢直樹」。9日放送予定回では、冒頭から南野の出番がありそうだ。果たして次はどんなねっとりとした関西弁で半沢を攻撃するのか。楽しみだ。

8/9(日) 9:26配信 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9b40e4cd7591b13614293c1da927eac7e363a72

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