0―11と大量リードされた8回一死走者なしの場面。巨人ブルペンには大竹、鍵谷、中川、大江と4人の投手が残っていたが、マウンド上で投球練習を行っていたのは「背番号0」、まさかの増田大だった。
球場内が騒然とする中、増田大は近本を二ゴロに打ち取ると、江越には四球を与えたものの大山を右飛。無失点で切り抜けた。
ただ、野手がマウンドに上がることは巨人では異例中の異例とあって、ネット裏の評論家からは、原采配に異≠唱える声が噴出した。
原監督のもとでヘッドコーチを務めた経験のある本紙専属評論家の伊原春樹氏は
「考えられない。私がベンチにいたら、原監督とケンカをしてでも絶対にやらせなかった。これはダメ。調子に乗ってどうにかしちゃったとしか思えない。巨人の伝統的な戦い方からはかけ離れている」と思わず絶句した。
というのも巨人には、川上監督時代から継承されてきた「絶対にゲームセットの瞬間まで試合をあきらめてはいけない」という伝統的な教訓があり、どんなに大差がついた試合でも、試合途中であきらめるようなプレーをした選手には、厳罰を下されてきたからだ。
「確かにメジャーでは、投手を無駄に使いたくないから野手を投げさせるケースはある。それにしたって、とんでもなく長い延長戦になった場合や、投手が足りなくなった場合でしょう。ここは日本ですし、イニングだって8回。
まだ4人も投手が残っている。話題作りをしたかったのかもしれないが、なにより試合をあきらめてしまったことが、巨人というチームではよろしくない。0―11では、そりゃあ負けですよ。でも、巨人でそれをやっちゃあダメなんです」
8/6(木) 21:57配信 東京スポーツ
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