新型コロナウイルスの感染対策として、大阪府の吉村洋文知事が4日の記者会見で、消毒効果のある「ポビドンヨード」を含むうがい薬の使用を呼び掛けたところ、府に5日だけで電話やメールなど少なくとも450件の苦情や問い合わせが殺到した。

府健康医療総務課によると「店頭からうがい薬がなくなり混乱している」「効果がよくわからない段階で使用を呼び掛けるのは時期尚早だ」など、多くが批判的意見だったという。

<うがい薬でコロナ重症化抑制? 専門家「害になりかねない」>

 また、自民党府議団の原田亮幹事長は6日、府庁で、吉村知事に施策を提言する際、「府民に混乱を招いた」と批判。水うがいの効果との比較がないことなどに触れ「研究途上の成果を発表している。命に関わるのでもっと慎重に発表すべきだ」と述べた。吉村知事からの発言はなかった。

 一方、吉村知事は6日、民放2番組に立て続けに出演し「うがい薬に予防効果が認められたわけではない」と強調した上で、「人にうつさないようにする武器になる可能性がある」と述べた。

2020年8月6日 20時8分 毎日新聞
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18694986/

写真
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/a/3a709_1715_b3f8f21c_41cfa08f.jpg