乃木坂46の新曲で、2018年1月に芸能界引退を表明した小室哲哉氏の2年ぶり復帰作としても話題の配信限定シングル「Route 246」(ルート・ツー・フォーティシックス、7月24日発売)が、ダウンロード/ストリーミングともに過去作を大幅に上回り、自身最大の配信ヒットを記録している。
その要因をソニー・ミュージックの関係者に聞いた。

7月24日に配信限定リリースされた「Route 246」は、秋元康(作詞)×小室哲哉(作編曲)の10年ぶりとなる共作。
秋元氏が同い年の旧友の復帰に向けて「曲を書いてよ」と背中を押し続け、「悩みに悩んで」その想いに応えた小室氏が、乃木坂46への楽曲提供で約2年ぶりに音楽活動を再開することが7月16日に発表されると、ネットはその話題でもちきりとなった。

「乃木坂46×TKサウンド」の意外な組み合わせにも期待感が高まるなか、7月22日深夜、ニッポン放送『乃木坂46のオールナイトニッポン』で音源が解禁された。
イントロから「ザ・TK」なシンセが鳴り響き、globe「Feel Like dance」やTRF「Survival dAnce〜no no cry more」を想起させるメロディーにSNSは「めっちゃTKサウンド」と再び沸き、ツイッターでは「#乃木坂46ANN」「#Route246」がトレンド入り。
意外性や新鮮さのある乃木坂46との初タッグは喜びをもって迎え入れられた。

乃木坂46のシングルはこれまで、YouTubeで表題曲ミュージックビデオをフルサイズ解禁→デジタル先行配信→1週間後にCDリリースの流れが通例だったが、今作はそのルーティンを変えた。
時系列で整理すると、7月22日深夜(23日未明)の音源解禁に続き、23日正午にMVの序盤のみを切り取った1分13秒のティザーを公開。
24日午前0時に音源のダウンロード/ストリーミング配信を開始し、同日夜にテレビ朝日系『ミュージックステーション』3時間半スペシャルで初パフォーマンス。
これまで楽曲プロモーションの起点となっていたMVのフルサイズは8月1日現在も公開されていない。

ネットを沸かせたもう1つの要因は、衣装やビジュアルの大胆なイメージチェンジ。
デビュー曲「ぐるぐるカーテン」(2012年2月発売)から一貫し、清楚なひざ丈/ロングスカートが代名詞だった乃木坂46が、『Mステ』3時間半スペシャルでこれまでにないショートパンツや“おなか見せ”衣装の全貌を初披露した。
センターの齋藤飛鳥をはじめ、紫ピンクのカラーエクステをメッシュ風に入れたヘアアレンジも目を引き、同世代の女性ファンを中心に「新鮮」「真似したい」と反響を呼んだ。

ソニー・ミュージックの関係者が「秋元康さんと小室哲哉さんの共作を情報解禁したときも、『乃木坂46のオールナイトニッポン』で音源を解禁したときも、『ミュージックステーション』で初パフォーマンスしたときも予想以上の大きな反響があり、“これはすごいことになるな”という手応えがありました」と実感していたように、「乃木坂46×TKサウンド」の話題性は配信実績に反映された。

7月29日発表のオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング(集計期間:7/20〜7/26)によると、ダウンロード数は配信開始から3日間の集計で3万3391DL。
西野七瀬や生駒里奈らOGが参加した前作「世界中の隣人よ」の3日間実績比1.9倍(オリコン調べ)のスタートダッシュ。

ストリーミングの再生数は各ストアで桁が1つ増え、Apple Music、Spotify、LINE MUSICの速報値合計では「1週間で300万回を超え、前作比5.5倍」(いずれもソニー・ミュージック調べ)に跳ね上がった。

前出の関係者は「前作の『世界中の隣人よ』も配信限定だったので、過去作よりは配信の数値が良かったのですが、今作は特にストリーミングが“桁違い”の状況。小室さんの楽曲ファンも含め、これまで乃木坂46がリーチできなかった多数のリスナーに聴いていただいているのではないかと推察しています」と語る。

これまでにはリーチできなかった層にもたどり着いた「Route 246」。
まもなく結成10年目に突入する乃木坂46の新たな道を切り開いていきそうだ。

全文
http://news.yahoo.co.jp/articles/abc8df3b7d2f56d7a539e2de9515cf512b560b84

乃木坂46 
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センター齋藤飛鳥
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乃木坂46 『Route 246』Teaser
https://www.youtube.com/watch?v=qe-FIu6WdYA