毎日新聞2020年8月2日 13時53分(最終更新 8月2日 13時55分)

 宝塚歌劇団は2日、公演関係者に体調不良者があったとして、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で予定されていた同日の花組公演「はいからさんが通る」を中止した。歌劇団は「観客や出演者らの健康に万全を期すため」としている。同日のチケットは払い戻し、3日以降の公演実施についてはホームページなどで発表する。

 歌劇団によると、新型コロナウイルス対策で公演関係者の体調確認や検温を行っており、2日朝に1人の体調不良が判明。体調不良者は今後、新型コロナウイルスへの感染の有無など医師の診断を受ける。他に体調の異変を訴える人はいないという。歌劇団は、体調不良者が出演者かスタッフか明らかにしていない。

 宝塚歌劇は新型コロナウイルスの影響で公演が4カ月間休止し、宝塚大劇場では7月17日から「はいからさんが通る」が再開したばかりだった。東京宝塚劇場の星組公演、大阪・梅田芸術劇場の宙(そら)組公演は予定通り上演を続ける。【水津聡子】

https://mainichi.jp/articles/20200802/k00/00m/040/071000c