0001吸湿性守口CEO ★
2020/08/01(土) 05:48:51.34ID:CAP_USER9「戦後まもなくアメリカの雑誌でルアーを知ったとき、『まずこの釣りは日本で育つまい』と思いました。これだけ繊細な神経を持つ日本の魚たちが、こんなメタル片や木片に飛びつくはずがない。ルアーが輸入されたばかりのころは、対象魚が日本の河川に少ないということもあり、当時の釣具店なども冷ややかに見ていたようです。ところが関係者の熱意がこれを救いました。雷魚やナマズやウグイなどが釣れることが知られるようになり、わずかではありますが外来魚を養殖したりもしました。初速は鈍かったですが、ルアーを楽しむ釣り人は確実に広がりをみせました。『魚は釣って帰って食べるもの』という当たり前に疑わなかった概念とは別に『キャッチ&リリース、魚は釣って楽しむもの』という欧米流の概念も普及させました」と語ってくれた。
近年のルアー熱はすさまじい。こんな歴史を経て今日の隆盛があるが、日本におけるルアー釣りの発展は、世界のどこにもない多岐にわたる発展を遂げ進化している。
▽繊細さが成しえた
バス釣りは、北米から魚も釣法も流入した。しかし今日、そのテクニックは日本人のバスプロも既に肩を並べるほど成熟してきている。
そもそも、それ以外の世界中で流行しているルアーを用いた釣りは、30センチ、40センチなどを対象とするものより一回り大きい魚をターゲットとするものが多い。釣り方も道具もシンプルで魚のいるところに放り込んだ人が釣れる、という大味なものがほとんど。また、貸し切ったボートで釣り場を移動する富裕層の遊びとして広まった。その点、日本のルアーフィッシングは水辺で獲物に反応するすべての魚種に対して習性や食性に合わせて枝分かれし、手軽に楽しめる大衆化した遊びとして確立された。
少なくとも、アジングやメバリング、エギングなど小魚を釣りの対象とした道具や釣法は日本以外では聞いたことがない。この進化は日本人の繊細さが成しえた日本独自のものだ。
▽和製ルアーの出発点
日本ではエサを使う釣りだけしかなかったのか?というと、それなりにはあった。例えば、フライフィッシングが日本に入る以前から川漁師の間で行われていた伝統的なテンカラ釣りの毛鉤(ばり)は、まさにフライそのもの。また、大流行のエギングに使う餌木(エギ)は、古くから鹿児島や大分の漁師の漁具として受け継がれ現在に至っている。間違いなく和製ルアーの出発点である。
この歴史も相当古く、鹿児島県歴史資料センター「黎明館」に江戸時代に使われていた餌木が収蔵されていると聞く。また近年、日本独自の疑似餌漁具として、マダイや根魚にアピール力の強いタイラバは日本独自のものと思われる。
とにかく、釣りの世界は漁具や釣法を含めて日本が世界の先頭を走っていることは間違いない。
週末のイチオシ気配
■船(1)■阿尾・和歌山
日の岬沖に出る半夜釣りでアカイカが堅調。胴長13〜25センチ40〜70パイが連日の竿頭。竿2.4メートル前後、ウキスッテ2.5号、オモリ60号。要予約。▽共栄丸
■船(2)■泉佐野・大阪
良型マアジ好調。淡路沖に出て同魚30〜40センチ10〜15尾。オモリ40号。エサはオキアミ。要予約。▽海新丸
■船(3)■小浜・福井
マイカの群れが入った。28日、小浜沖の半夜釣りで同魚14〜38センチ135ハイが竿頭。船中5人で382ハイ。要予約。▽村古心共丸
■船(4)■家島・兵庫
家島周辺でキス好調。同魚17〜26センチ40〜60尾。チョイ投げ天秤仕掛け。2〜3本針8〜9号。エサは青ムシか石ゴカイ。要予約。▽山本丸
■磯(1)■大引・和歌山
カゴ釣りで依然イサギ好調。アシカの子、ヒジキでイサギ25〜35センチ5〜25尾。エサはボイル。夏のタナは比較的浅く5〜7ヒロ。水温25〜26度。▽村井渡船
■磯(2)■梶賀・三重
半夜釣りで尾長グレ期待できる。大黒、神須ノ鼻などで尾長グレ40センチオーバーが出ている。エサはボイル。バラシ続出、太仕掛けで臨みたい。▽榎本渡船
■筏■堂の浦・徳島
チヌ上昇気配。連日20〜40センチがいい人で8〜15尾。29日、小鳴門のカセで同魚25〜40センチ9尾とチャリコ8尾。エサは、コーン、生ミック、オキアミ。▽斎藤渡船
■波止■北港・大阪
チヌ絶好調続く。29日、夢洲の落とし込みで同魚40〜45センチ14尾。他にはタコジグでマダコ200〜400グラム15ハイ。▽ヤザワ渡船
大阪日日新聞 2020年7月31日
https://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/fishing/200731/20200731058.html