山下達郎、デビュー46年目でライブ映像初配信 1曲目「ターナーの汽罐車」からSNS大盛り上がり
2020年7月30日 21時50分スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20200730-OHT1T50288.html
17年9月の氣志團万博に出演した山下達郎(カメラ・菊地英二)
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 シンガー・ソングライターの山下達郎(67)のライブ映像をまとめた番組「TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING」が30日、動画配信サービス「MUSIC/SLASH」で放送された。1975年のデビュー以来、ライブ映像を配信するのは初めてで、全15曲を披露。ツイッターで「#山下達郎」がトレンドに上がるなど、大きな盛り上がりをみせた。

 デビュー46年目。“動く達郎”を初めて自宅で見られる機会が訪れた。

 午後8時に番組がスタート。2018年3月16日のテロップとともに京都市の老舗ライブハウス・拾得(じっとく)の外観写真が映し出された。会場の外に並ぶ観客、会場の中の様子、オーナーの笑顔―。動画に切り替わると、拍手と「タツロー!」という声援を浴びて山下がゆっくり歩きながら姿を現した。1曲目は91年発表の「ターナーの汽罐車(きかんしゃ)」。山下の澄み渡る歌声とギターがクリアに聞こえ、初配信にともない山下が特にこだわったという音質の良さが際だった。

 1曲目を歌い終わると、山下は「こんばんは」と笑顔であいさつ。自宅で初めて言葉を発した山下の姿に感動したファンも多かったと推察される。その後も「あまく危険な香り」「WHAT’S GOING ON」など6曲をアコースティック形式で披露し、観客を沸かせた。

 続いて、17年9月17日に開催された氣志團万博の映像を公開した。山下は黄色の鮮やかなシャツ姿で登場。氣志團リスペクトを込めてか、近藤真彦に提供した“ツッパリの名曲”「ハイティーン・ブギ」を歌い上げた。MCでは「山下達郎です。夜露四苦!」とあいさつ。「隠れ氣志團ファンです。去年(16年)一番聴いたと曲は『幸せにしかしねーから』です。300回くらい聞きました。そういう氣志團に呼んでいただいてうれしいです」と、主催者バンドへの熱い思いを明かした。

 また、この日は台風が接近していたが「あいにくの天気ですが、台風がなんぼのもんじゃい」とニヤリ。「バラードやめます。一気にいってみたいと思います」と宣言し「BOMBER」「硝子の少年」などを熱唱。ライブの定番曲「アトムの子」や「恋のブギ・ウギ・トレイン」のコーラス隊には、妻でシンガー・ソングライターの竹内まりや(65)の姿も見られた。悪天候の憂うつを全7曲の熱気で吹き飛ばした。

 最後は1986年の貴重なライブ映像を配信した。東京・中野サンプラザホールで、妻の代表曲「プラスティック・ラブ」を披露。トレードマークの帽子こそなかったが、当時も今も変わらない圧倒的歌唱力を示した。

 番組終了後には「山下達郎 Special Acoustic Live展」の開催を発表。9月から札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡などを巡回するという。

 ◆セットリスト

 1.ターナーのターナーの汽罐車

 2.あまく危険な香り

 3.砂の女

 4.希望という名の光

 5.SINCE I FELL FOR YOU

 6.WHAT’S GOING ON

 (ここまでが18年3月の京都・拾得公演)

 7.ハイティーン・ブギ

 8.SPARKLE

 9.BOMBER

 10.硝子の少年

 11.アトムの子

 12.恋のブギ・ウギ・トレイン

 13.さよなら夏の日

 (ここまでが17年9月の氣志團万博公演)

 14.SO MUCH IN LOVE(86年10月の郡山市民文化センター公演)

 15.プラスティック・ラブ(86年7月の中野サンプラザホール公演)

(おわり)