新日本プロレスの内藤哲也(38)が、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者EVILに報復を予告した。
「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」離脱の意思は尊重しつつも「バレットクラブ(BC)」加入の手法を疑問視。
EVIL対高橋ヒロム(30)の2冠戦(25日、愛知県体育館)の結果にかかわらず、暗黒王への雪辱を最優先テーマに定めた。

大阪城決戦(12日)でEVILに敗れ、まさかの2冠王座陥落となった内藤に取材を申し込むと、いつも通りのファミレス招集がかかった
EVILの造反にも傷心した様子がないのは、LIJグッズのロイヤルティーが軍団員の減少により6分の1から5分の1になるから…では
もちろんない。「去る者は追わず」がスタンスだからだ。

「負けたことは悔しいし、寂しさと『なんでだ?』って思いはありますけど、彼の選択は尊重したい。今日現在、彼の行動は
正しかったんじゃないですか。何よりも欲しかった結果が出たわけですから」と淡々と振り返る。ただそれを肯定するかは別問題だ。

「後々この決断は後悔することになると思いますよ。俺にはLIJの4番手に甘んじていた現状から逃げたとしか見えなかった。
結果を残したのは素晴らしいことなんだけど、安易な方法に逃げてしまったかな」。セコンド介入など手段を選ばず結果を求めるのは、
LIJ結成当初の内藤も通ってきた道だ。それだけに「本当にそれでよかったの? なにか新しいものをつくるならまだしも、BCに入って
それをやっても結局は二番煎じ以下ですよ」と切り捨てる。

EVILはヒロムとのV1戦が決定済み。決戦前にEVILから造反をそそのかされたヒロムが動揺したことは気がかりではあるものの、
内藤はあえてそこには触れずに無言の信頼関係をのぞかせた。その上で「ヒロムが勝ったところで俺の気持ちは晴れないですよ。
そりゃどっちに勝ってほしいかっていうと同じユニットだし応援する気持ちは変わらないですけど、かたきを取ってくれって気持ちはない。
どっちが勝とうと、俺のEVILへの気持ちは変わらないです」ときっぱり。仮にヒロムが王座を奪取しても、2冠返り咲きよりリベンジを
優先する。

コロナ禍によりヒロムとの師弟対決が流れた経緯はあるが、内藤には自身主導でこれを実現させたい意向もある。「もしやる機会があるなら、
もう一回彼の名前を叫ぶ状況を自分でつくらないと。ヒロムが王者になったら、俺はG1(クライマックス)で優勝するとかですかね。
彼が勝ちました、彼から俺の名前を呼ばれる…は望んでいないですよ」と師匠の意地を示した。

言いたいことを言い終えると「とはいえ最初のパレハとして呼んだのはEVILなわけで…。彼なくしてLIJはなかったと…」と急に声を
震わせながら目元を押さえて「取材中に悪いね。顔、洗ってくるわ」と退席。だが一向に戻る気配はなく、テーブルには伝票だけが残された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e13adf429d4710962c6a1a300ce359dfc3a14527

画像
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200720-01994595-tospoweb-000-9-view.jpg