ジョルカ久保建英(左)(2019年9月1日撮影)
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完全にマジョルカの中心へと成長した日本代表MF久保建英(19)の来季について、スペイン紙アス電子版が13日、あらためて報じている。

リーグ戦再開後の久保のパフォーマンスを期限付き移籍元のレアル・マドリードは大いに満足しているとしながらも、さまざまな事情から「来季の第1選択肢は再び期限付き移籍に出すこと」と伝えている。

同紙は「シーズン終了後、将来を解決する時がやって来る。しかし、Rマドリードの第1選択肢は再び期限付き移籍に出すこと。獲得に固執するパリ・サンジェルマンを含む約30クラブからオファーが届いている。特に6月からの久保の進歩はクラブに迷いを生じさせるものになったが、ビニシウス、ロドリゴ、ミリトンで完全に埋まるEU圏外枠が、久保をマドリードにとどまることを困難にしている。そのため久保は今週、最後の強力なメッセージをRマドリードに送ることを望んでいる」とし、可能性は少ないながらも久保が残り2試合で来季のRマドリード復帰に向けてラストスパートすると確言していた。

「久保は今シーズン終盤が、ジダン監督が考える来季のメンバーの中に自分の居場所があることを示すチャンスで、そのサッカーが正しいことを証明している」とリーグ戦再開後、特に素晴らしいパフォーマンスを見せ続けていることを強調した。

続けて「マジョルカはベテランの風格漂うティーンエージャーの久保に、いい意味で残留のためにしがみついている。経済面(年間予算がスペイン1部リーグのクラブ最下位)とスポーツ面(大部分が3部時代と同じ)の両面で限りがある中、残留争いの渦中にあるチームで久保は驚異的なデータを残している。例えば、第36節開始前、ファウルを受ける時間が37.91分ごとに1回と、スペイン1部リーグで4番目に短い選手になっていた。そしてドリブル成功は35.03分ごとに1回で9位、決定機演出は63.69分ごとに1回で15位だった」とし、厳しい状況下でも久保個人はリーグ上位の成績を残していることを高く評価した。

そして「そのパフォーマンスは優れており、彼の役割は称賛されてきた。それはマジョルカが完敗したビッグクラブとの対戦(バルセロナに0−4、レアル・マドリードに0−2、アトレチコ・マドリードに0−3)や、2アシストを記録したセルタ戦(5−1)、ゴールを決めたレバンテ戦(2−0)で発揮されていた」と、強豪クラブにも気後れすることなく実力を見せつけていることを称賛した。

シーズン序盤こそ監督の信頼を得るのに時間がかかり、控えに甘んじることもあった久保だが、現在は12試合連続でスタメン出場を飾り、チームトップの4アシスト、チーム4番目の4得点を記録している。

久保はこの後、マジョルカの1部残留という重荷を背負いながら、グラナダ、オサスナ相手に今季を締めくくることになる。次節グラナダ戦は16日にホームで開催される。

7/13(月) 20:58 日刊スポーツ
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