小説家の室井佑月さんが2020年7月2日の情報番組「ひるおび!」(TBS系)で発言した内容に、批判が相次いでいる。

■「こういう美談を出してきて...」

話題は新型コロナウイルスの集団感染が3月中旬に発生した永寿総合病院(東京都台東区)の湯浅祐二院長が7月1日に行った会見。起点となった感染者の1人が発熱しつつも、当初は誤嚥(ごえん)性肺炎と診断されるなどして集団感染の発見が遅れた。その後患者やその家族、職員を含め計214人が感染し、患者43人が死亡したとされている。

番組は新聞の紙面から、永寿総合病院に勤務する看護師の手記を紹介。感染症の影響下で働くスタッフの恐怖と心労や、「頑張れ永寿総合病院 地元有志一同」の横断幕を見て涙したエピソードなどがつづられている。

また、アパートの強制退去など、看護師への差別が相次いでいることや、約2カ月の外来診療・入院の受け入れ停止で、病院の運営が危機的な状況になっているとした湯浅院長の主張を取り上げた。

これに対し、室井佑月さんは「ひとこと言っていい?」と前置き、

「医療の現場の人たち、ましてコロナにかかってきた人たちは被害者なわけだから、責めてはいけないと思うし。だけどこういう美談を出してきて...個人は悪くないよ。でも、病院は、その、やっぱり熱が出た人たちがいたりするわけだから、こんなにコロナの患者を出しちゃったっていうことは、やはり責められるべきで。病院側・経営者は反省すべきなんだよね。なんかちょっとすり替えっぽく感じる」
その後、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授が、永寿総合病院について「横断幕の話も出てましたけど、地域の人の信頼があって、まさに地域医療を支えてる所」とし、今後も地域医療を支えてほしいとコメントした。これを受け、室井さんは

「でも病院から(感染症が)広がるなんてことはやめて欲しいですよね」
と改めて強調。MCの恵俊彰さんは「広げたいと思ってたわけではないと思うんですね」となだめるような言い方をしたが、室井さんは

「でももっと注意しなければいけなかったと思います」
と続けた。

■「#室井佑月に謝罪を求めます」トレンド1位に

この発言を受け、ツイッターでは「さすがにあの発言はないわ。身内が医療関係者だが病院や中の人は必死でやってて、それでも未知のウイルスだと感染は広がってしまう」「病院に残忍な攻撃を加えている」といった批判の声が続出。「#室井佑月に謝罪を求めます」というハッシュタグが拡散され、2日の21時ごろには国内トレンドの1位となる事態に至った。

室井さんは多く上がっている批判について午後に反応し、

「今、帰宅したのだけれど、テレビのあたしの発言が炎上しているらしい。今日は永寿総合病院について放送したのだけれど、『あたしは現場の医療従事者たちの差別などはもってのほかだし、コロナに罹った人は被害者でそれを責めるのはもってのほかだけど』と前置きし、永寿総合病院にいて大変だった一部の人の話を持ってきて、病院で集団感染があった事実を美談にすり替えるのはやめろといいました。番組がそういう作りになっていたので」
と発言の意図をツイートで説明。さらには

「医療の最先端、現場にいる人たちを次こそ守るためには、そのとき大変な思いをされた人の話を前に出して(大変だったと思いますが)、そこであった話を美談にすりかえてはダメ。病院は徹底的に反省すべきだし、丁寧な検証が必要で、この間のマスクの時とおなじでこの件に関してデマを流している人がいるので、訴えることにしました。この間も思ったけど、これはひどい、って声をあげないと、ずっと殴られつづけるようだから」
「しかも、ほんとうのことを調べもしないで、こいつを殴ると決めて、殴りにきてる。理不尽な事で殴られるのには慣れてきたが、どんなやつがどういう意図でそういうことをしているのか知りたい。訴えるしかない」
と、一部の批判に対する訴訟を示唆した。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

2020年07月03日14時49分
https://www.j-cast.com/2020/07/03389420.html?p=all
https://www.j-cast.com/assets_c/2020/07/news_20200703142615-thumb-autox380-180684.jpg