政見放送に新たな“闇歴史”が刻まれた。東京都知事選(7月5日投開票)にホリエモン新党から立候補しているNHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)の政見放送が29日夜、NHKで放送された。立花氏が敵視するNHKの不祥事やキャスターによる不倫路上カーセックスのスキャンダル追及だけにとどまらず、あえぎ声入りで実演…。お茶の間を凍りつかせたであろう前代未聞の政見放送をここに再現――。

 いつものスーツ姿で登場した立花氏は、冒頭から普段通りの掛け声とともに「毎度、おなじみのぶっ壊すおじさんの立花孝志です」とエンジン全開。「今からおじさんはNHKの悪口と、とってもエッチなことを言うので、テレビの前のよい子の皆さんはすぐにテレビの電源を切ってください。あとでユーチューブで見てね!」とのあいさつから始まった。

 コント仕立ての今回は、4年前に不倫路上カーセックスを写真週刊誌で報じられたNHK甲府放送局の男性キャスターと女性アナを立花氏が1人2役で演じた。


「『Newsまるごと山梨』の時間です。キャスターの〇〇××(政見では実名)です!」「アシスタントの××(名前だけ実名)です!」と自己紹介し、スタジオからニュース原稿を読み上げる展開だ。


 ニュースはNHKにとっては耳の痛いものばかり。昨年、NHK受信契約者名簿が特殊詐欺に悪用された事件で窃盗罪で有罪判決を受けた元委託会社社長の事件、同じく委託会社の社員が警察官に暴行を働き逮捕された事件などを挙げ、NHKのことを「犯罪のデパート」とも。


 さらに立花氏がNHK会長(当時)に面会を迫って、威力業務妨害で起訴された事件にも自虐的に触れてみせた。


 この間、“男性キャスター”はニュースの合間に“女性アシスタント”に対し、「セックスしに行こうよ」と誘えば、「六本木ヒルズの多目的トイレは嫌ですよ」とアンジャッシュの渡部建の不倫ネタまで織り交ぜた。


 最後は立花氏が男性と女性のあえぎ声を交互に出しながら、路上カーセックスの場面を再現。男性が果てる寸前のところで放送は終了した。


 立花氏は「絶対に僕の政見放送は家族で見ないでください、気まずくなりますよ」と街頭演説で呼び掛けていたが、あまりの破天荒な内容に腰を抜かした人もいたかもしれない。


 放送を巡っては、収録時は男性キャスターの実名を出したことで、NHKから「名誉毀損になる可能性がある」と放送中止が一時通告された。公職選挙法では公序良俗に反する場合、音声が無音になるなどの修正が入る場合はあるが、原則としてはそのまま放送しなくてはいけない。立花氏は「男性キャスターから名誉毀損で訴えられた場合は受けて立つ」として結局、そのまま修正なしで放送された。


 4年前の都知事選では「NHKをぶっ壊す!」「不倫路上カーセックス」を連呼し、一躍注目された。今回もNHKの不祥事や隠蔽体質を世に問うとともに再び道化に徹し、ホリエモン新党や自身の知名度向上を図りたい狙いもある。


 気になるのは政見放送はユーチューブで上げられ、多くの小中高生も目にすること。「NHKをぶっ壊す!」をマネする子供が続出したように、あえぎ声のコントも流行することになりかねないが…。 

2020年6月30日 11時0分 東スポ
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