十代の頃、ゲーセン行こうと、偶然遇った先輩がCBX400Fに乗って、駅前でたむろしていた。
あんな鉄の塊を寝かしてよく走れるなと思った。17でNSR250を親から買ってもらい学校に隠れて峠を走っていた。
18歳で免許センターへ行って限定解除した。
その頃には、もはや地元ではオレより速く走れるライダーは居なくなっていた。
それから暫くAE86や180SXの車で峠の走り屋はやっていた。
何故か暴走族は格好悪いイメージがあり、なりたいとは一度も思わなかった。
オレが車で走っていると、地元のカツアゲしたり悪い有名ヤンキー・族がたむろしていて
ソアラやシルビア、32GTRエンジン搭載GTI-Rが煽ってきた。
180SXで市街コーナーをカウンター当てて抜けた。
後ろへ着いて来たヤンキー一味シルビアはオレと同じ速度でコーナーへ侵入した。
ルームミラーで後ろを見るとシルビア兄ちゃんは
ハンドル捌ききれず、あたふた、ガードレールへヒットして、シルビアライトが割れていた。
族ざまーと思いながら、オレは家路についた。