女優の仲里依紗が6月24日、楽屋でのルーティンを収めた動画を公開。外出自粛期間、仲はたびたび動画を投稿し、一般的な“女優”のイメージとはかけ離れた、生活感満載の飾らない日常を伝え、
ファンに癒しを与えてきた。

 今回の動画でも、「楽屋で日本一ダラけてる女は私です」「楽屋くらいアロマとかなんかそんなふうにおしゃれに過ごしたい」としつつ、ゆったりと自宅のリビングにいるかのような過ごし方を公開。
チャンネル登録者はもう少しで50万人、というところだが、27日時点で再生数は70万を超え、ファン以外にも多くの視聴者を獲得していることがわかる。コメント欄を見ても、自虐的なナレーションに
笑いと癒しをもらっている人が多いようだ。

 また、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおによる「カツ丼動画」も「癒される」と評判だ。

 5月29日、所属事務所・グレープカンパニーの公式YouTubeチャンネルに突如投稿された「サンドウィッチマン伊達がただカツ丼を食べるだけの動画www」。
相方・富澤たけしの指示によって撮影されたというこの動画は、98万回再生(6月27日時点)の大ヒット。その後、6月16日には「天丼を食べる動画」、同月25日には「ソースカツ丼を食べる動画」が立て続けに
投稿され、いずれも急上昇ランキングを賑わせている。

 「食事動画」には不思議な需要があり、人気俳優でYouTube好きとして知られる千葉雄大も、メディアで度々「おじさんがただ食事をしている動画を見て癒されている」と語っている。それが好感度が高く、
強面なのに愛らしい部分がある伊達となれば、より多くの視聴者に届き、ヒーリング効果を与えるのは自然というものかもしれない。

 時勢柄もあるのだろうか。最近このように、有名芸能人による日常の何気ないワンシーンを切り取ったほのぼの系動画が人気を集めている。

 タレントのヒロミは、緊急事態宣言全面解除前の5月20日、公式チャンネルに外出自粛のためなかなか髪を切りに行けない妻・松本伊代のためにヘアカットに挑戦する動画を投稿。27分の再生時間の中で、
取り立ててインパクトのある出来事は起きない。交わされる会話の内容も、面白みがあるわけではない。しかし、2人が醸すほんわかとした空気感が「ほっこりの極み」「2人で笑い合っててふわふわしてるし
なんか和む」と好評で、412万回再生を記録している(6月27日現在)。

 また、歌舞伎役者の市川海老蔵は、公式チャンネル「EBIZO TV」にて、長女・麗禾ちゃん、長男・勸玄くんとのファミリー動画を頻繁に投稿。家族で「ダルマさんが転んだ」をしたり、勸玄くんと
親子相撲をして遊んだり、麗禾ちゃんと100円ショップへ買い物をしに行ったり、子どもたちのために料理を作ったりと、シングルファザーとして育児に奮闘する姿が微笑ましいと話題だ。

 俳優の中村倫也は4月前半から5月後半にかけて、所属事務所・トップコートの公式チャンネルに「中村さんちの自宅から」と題した動画シリーズを高頻度で更新。Twitterで募ったファンからの質問に答えたり、
料理風景を披露したりする同シリーズは、中村の優し気なトーンの話し方も相まって、やはり癒されるファンが続出。現在は、ドラマの撮影が再開したためか更新がストップしてしまい、「倫也ロス」に陥る
ファンも少なくない。

 いまだ予断を許さないコロナ禍。少しずつ日常が戻ってきてはいるものの、今まで当たり前にできていたことが自由にできない、ストレスの溜まる日々が続く。だからこそ、こうした当たり前の日常を
自然体で過ごすタレントたちの動画に、安心感や癒しを覚える人が増えているのだろう。

リアルサウンド

https://news.yahoo.co.jp/articles/8674038fa563f9b6e00b589aad00055c9f9eaa83
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