日本テレビは6月27日夜19時56分〜20時54分、地上波番組「世界一受けたい授業」を放送しました。主題は「あなたのスマホがとにかく危ない!デジタル犯罪から身を守る方法」。解説者として元埼玉県警察本部刑事部捜査一課警部補が登場。

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 この番組の中で、「スマートフォンのSIMカードにロックをかける方法」が紹介されました。

 SIMカードは、スマートフォン・携帯電話に差し込むカードであり、契約者の電話番号が記録されています。差し替えれば別の端末で電話・SMS・データ通信を利用することが可能。ということは、盗難などで他人がSIMカードを悪用する可能性もありえるということ。

 このため、そうした悪用を防ぐための方法として、SIMカードにPINロックをかけるというものがあります。他社スマホで利用できない「SIMロック」とは異なり、SIMカード自体にロックをかけ、他者による利用を防ぎます。

 ところが、PINコードの設定は上級者向けのテクニック。なぜなら「3回失敗するとロックがかかり、PUKコードによる解除が必要になる」「PUKコードを10回間違えるとそのままSIMカードが完全に停止され利用できなくなる」「第三者が端末を触った時に間違え続ければ利用できなくなる」などといったリスクも伴うからです。

 案の定、放送を見た人や、放送を見た人が家族に居る人が、スマホが使えなくなったと相次いで報告しています。筆者は放送内容を見れていませんが、SNSの反応を見る限り、PINコードロックをかける場合の正しい手順やリスク、失敗した場合の解決方法といった説明を省いた、不正確・不十分な放送内容であったことが伺えます。


以下ソース
掲載日時: 2020/06/27(土) 23:48
https://smhn.info/202006-a-tv-program-about-sim-pin-lock-has-been-broadcast