>>211
ところがな、そういうわけでもないんだよ

無能な上司というのはどこの会社にもいるし塚地はそういうふうに見える
しかしそれはどうでもいい
問題は結構な企業の部長クラスの仕事をしてきた人間に全く見えないということだ

塚地自身は大卒後営業職について就いていた時期もあり、サラリーマンというのは彼が経験した分野だ
問題はそこから役者としての想像力を働かせ、その役柄として観る人を納得させるだけの説得力のある演技が全くできていないということなのだ

昔の役者は例え高卒や中卒でも役柄に応じてそういう説得力のある演技ができていた
自分が経験してきたこととは無関係にそれができるのがプロの役者の技術なのだ

前作の松方弘樹は一見派遣に理解があるようで実は腹黒いという多面性を上手く演じていた
大企業の部長としての迫力みたいなものがあり、それが漫画チックなドラマに一定の説得力を与えていた

一方の塚地は設定された役柄に対してテンプレみたいな演技を頭で考えてやっているだけだ
その演技は厚みがなくスッカスカだ
結果無能にしか見えないのに偉そうなことを言うただただ不愉快な奴になってしまっており、ドラマを観ている人間はそこにイラッとするわけなのだ

そしてこれはおそらく番組が意図したことではない
塚地でなくそこそこ上手い役者がこの役をやっていれば悪目立ちすることもなく過不足なく役に対して適切な演技をしてドラマに自然に溶け込んでいたはずだ
塚地はドラマをぶち壊している
このドラマにとって塚地は邪魔でしかないのだ