0001砂漠のマスカレード ★
2020/06/23(火) 06:56:54.39ID:i9mLy/eA9都内で週4、5日のペースでトレーニングを行っている山口。ブルペン投球は捕手役が立った状態で投げる程度にとどまっている。
「正直言うと、ユニホームを着ないとキツイんですよね。ブルペンに入るにしても、気持ちが違います。それに今のキャッチボールやブルペンは、正直、自己満(足)にすぎない。ブルペンでいい球投げてても、試合で打たれたら意味ないですから」
コロナ禍で帰国を余儀なくされた。すでにブ軍の本拠、カナダ・トロントに住居を年間で借りたが、当地への入国は現時点ではできず、新居は空き家状態だ。
「何なんだろう…」。今の山口を支えているものを問うと、しばし沈黙した。そして口を開いた。
「何事もプラスに考えないといけないと考えているんで。シーズンが始まっていたらできないようなフォームの確認もできている。始まった時に自分が100%でゲームに入れるかどうかしか考えてないですね」
この期間があったからこそ、できたことは他にもある。
「僕はメジャーマニアみたいな感じじゃないし、アメリカで仕事するわけじゃないので、これまでメジャー打者の映像を見たりしたことはなかったんです。でも今回、YouTubeで見てます」
自身のオープン戦での映像も見た。そして気づいた。
「受け身に回って投げている、って感じですね。『1番から9番まで、全員が日本に来たらクリーンアップを打つような打者』って、変な先入観を持って対戦してたかなって。余裕を持って投げられてなかった」
試合がないからこそ、自分の弱みを見つけ、修正に動けた。
「根本、自分を変えちゃダメだな、って。向こうで投げてたら、投手の平均球速が速い。だからスピードガンを見ては負けじと力んで、自分のフォームが壊れたり、とか。投げていけば自然と急速が上がってくる、のが僕。その順序を間違えてやろうとしすぎておかしくなっている部分があった」
厳しいメジャー1年目になった。
「イレギュラーすぎるので何がキツイとかも言えない。ただみんな同じ条件でスタートするんで、言い訳にはならないですよね」
先の見えない戦いに向けて、しっかりと前を向く。
◆山口俊のこれまで(日にちは日本時間)
▽19年12月29日 ブルージェイズが入団決定を発表。
▽20年1月16日 本拠地・トロントで入団会見。
▽同2月12日 日本を出発。
▽同14日 米フロリダ州ダンイーデンでキャンプイン。
▽同15日 初ブルペンで53球。
▽同25日 オープン戦のブレーブス戦に初登板初先発も1回持たずに2/3回3安打3失点、29球で降板。
▽3月1日 フィリーズ戦に先発し、3回を投げ、2安打1失点3三振。
▽同6日 フィリーズ戦に2番手で登板も、3本塁打を浴びるなど2回1/3で5安打4失点。
▽同11日 ヤンキース戦に2番手で登板し、3回1失点。先発争いに踏みとどまる。
▽同13日 オープン戦打ち切り、開幕の延期が決定。キャンプ施設を使って、自主トレ継続。
▽同下旬 日本に帰国。公園などを使った自主トレを行う。
◆山口 俊(やまぐち・しゅん)1987年7月11日、大分県生まれ。32歳。柳ケ浦から05年高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)に入団。16年オフに巨人へFA移籍。18年にノーヒットノーランを達成し、19年に最多勝など3冠に輝いた。オフに2年最大915万ドル(約10億円)でブルージェイズと契約。NPB通算成績は427登板、64勝58敗112セーブ、防御率3.35。父は大相撲の元幕内・谷嵐。187センチ、98キロ。右投右打。背番号1。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ba454c2833993157876d01f7e242de787499308
6/23(火) 6:00配信
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