日本野球機構(NPB)とJリーグの第10回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が22日、オンラインで行われた。会議後の記者会見で、7月10日から両スポーツの公式戦で観客を入れる方針を明らかにした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、プロ野球は当初より約3か月遅れて今月19日に開幕。2月から中断しているJリーグは27日にJ2・J3、7月4日からJ1を再開する。7月10日から観客5000人以下、または収容人数の50%で少ない方を上限に観客を入れるガイドラインを作成してきたが、東京都では21日まで4日連続で30人以上の感染者が確認されるなど依然として感染は拡大している。

 それでも、NPBの斉藤惇コミッショナー(80)は「状況を勘案しなければいけないが、よほどのことがなければ7月10日からお客さんを入れると宣言していきたい」。Jリーグ・村井満チェアマン(60)も「同様の考え方でおります。政府見解、専門家の助言を踏まえて準備して臨みたい」と話した。

 一方で、専門家チームの舘田一博・東邦大教授は「まだ予断は許さない状況が続いている。来週、再来週の感染数を見て、東京アラートが出るか、国の方針がどうなるかを参考にしていく。我々なりの分析の中で『今、ここではやるべきではない』というコンセンサスが出たら、つらいことだが、今の段階でお客さんを入れるのは控えた方がいいという方向性も考えていかなければいけない。7月10日はあくまでも予定であって、動きも見ながら最終的に決断をしていくんだろうと感じている」と見解を語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a5694d0d6a3298ffad99393aa51da21d4fe62dcb
6/22(月) 11:40配信