6/17(水) 20:08配信 デイリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6c300af535c614a7991e6469ee1f8139657cbc4

 新型コロナウイルス感染拡大のために開幕を延期している米大リーグ(MLB)の全30球団のうち8人以上のオーナーがシーズン実施に反対している、と16日(日本時間17日)、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が伝えた。

 MLBと選手会は現在、開幕に向けて協議しており、選手会が「89試合制、年俸日割り100%保証」などを要求したのに対し、MLBは無観客による各球団の減収を理由に3度目の提案でも「72試合制、年俸日割り70%保証」と譲らず。選手会は13日(同14日)に声明を出し、MLBの提案を拒否するとともに交渉打ち切りを示唆。一方のマンフレッドMLBコミッショナーは15日にテレビ番組に出演し、今季開催について「自信はない。(選手会との)対話がない限り、極めて危険な状況は続くでしょう」と悲観的なコメントに終始した。

 「ジ・アスレチック」によると、選手会は交渉を打ち切り、MLBが決定した試合日程に従う姿勢を見せているが、不本意な日程の場合は「年俸日割り100%」などで合意した『3月協定』を盾に数千億円の追加年俸を求めて異議申し立てをする可能性がある。また、MLBが試合日程を決定する際には全30球団のうち75%の23球団以上の承認を必要とするが、ある選手の代理人が「シーズンを実施したがっていないオーナーは8人以上いる」と話すなど、50試合前後と言われている超短期シーズンの強行開催も困難な状況にあることを伝えた。