2020年06月11日 17時00分
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年明けに流れていた重病説の原因はこれだった。
元東京都知事で作家の石原慎太郎氏(87)が「文藝春秋」7月号(10日発売)で、膵臓がん闘病の手記を発表し、話題になっている。
「予期せぬ出来事―私の闘癌記―」と題した手記で、石原氏は闘病生活を詳細につづっている。
今年1月に旧知の医師の勧めでエコー検査をしたところ、膵臓に影が見つかったという。
がんを宣告されたときの心境を「肝臓癌で苦しみ抜いて死んだ弟の裕次郎を思い起こさぬわけにはいかなかった」とも告白。
周知の通り、実弟の昭和の大スター・石原裕次郎さんは闘病の末、1987年、52歳の若さでこの世を去った。
石原氏をめぐっては、手記で膵臓がんが見つかったと明かした今年1月ごろ、永田町関係者を中心に重病説が飛び交っていた。
「正確な病名までは出ていませんでしたが、過去に軽度の脳梗塞で入院していたし、87歳と高齢なため、自民党関係者や
 都庁関係者が万一に備えて動きだしていた。今考えてみると、それが膵臓がんだったわけです」(政界関係者)
石原氏は手記で、7年前に患った脳梗塞についても「ある寒い日の夜、散歩に出かけた折りに靴の紐が上手く結べなく、
 揚げ句に散歩の道を迷ってようやく家にたどり着き、主治医に質したら、即入院、軽い脳梗塞とわかった」と記した。
石原氏を知る関係者は「裕次郎さんを若くに亡くしたこともあり、石原氏は散歩や定期検査を欠かさないなど、
健康に人一倍留意していた。
 一般的に見つかりにくい膵臓がんが早期発見できたのも、長年、前立腺や腎臓の検査を続けていたから。1月からの治療を経て、
 回復のメドが立ったから、作家として事実を自分の文章で公表したのでしょう」。
かつてその発言から「暴走老人」と呼ばれた石原氏だが、がん闘病を「またしても私の人生を彩ってくれた」と表現。