「練習試合、オリックス6−10広島」(6日、京セラドーム大阪)

 誰もが驚きを隠せなかった。七回1死一、二塁。
広島・メヒアが放った打球は左翼5階席で大きく弾んだ。この日、2本目の本塁打となる特大の3ラン。
自慢のパワーを見せつけ「フォームとか、変更した動きがまとまっている」と目尻を下げた。

 三回、鈴木誠が左越え3ランを放った直後の打席では右中間席へたたき込んだ。新4、5番コンビのアベック弾でこの回4得点だ。
佐々岡監督は表情を崩しながらドミニカンの活躍をたたえた。

 「本当に、つぼにはまればすごい。5番なのか6番になるのかわからないが、誠也の後に一発の怖さがあるのは魅力だ。走者をためての一発というのもね」

 まじめで貪欲な姿勢が花を咲かせつつある。分離練習期間からグリップの位置を下げて構える新フォームに挑戦。
コーチ陣の指導を熱心に聞き、鈴木誠に助言を求める場面もあった。春季キャンプで味わった2軍降格の悔しさも原動力になっている。

 5月末の紅白戦から数え実戦は7戦6発と打ちまくっている。それでも助っ人は「良い選手が多い。競争だよ」と手綱を締めた。
育成選手から支配下登録されて今年で4年目。勝負の1年。初の開幕スタメンは手の届く所にある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d360eb0baf8ea90f844d60e0ba203690e4966de1
6/7(日) 10:11 デイリースポーツ