「娘さんたちが作ってくれる手料理の量が思いのほか多いんだそうです(笑)。でも『BG』に備えて体形は維持しないといけない。
自宅のトレーニングルームで筋肉がつきすぎない程度にトレーニングをする日々だったといいます」

テレビ局関係者がそう語るのは、木村拓哉(47)の自粛生活の様子。主演ドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)の収録再開を待つ日々だったが、
そんななか木村がショックを隠せなかった出来事が4月下旬に起きていた――。

「今年1月に放送された木村さんのドラマ『教場』を担当したフジテレビの男性プロデューサーが急死したんです。
43歳という若さでした。自宅で過ごしていた木村さんは、知らせを聞いて言葉を失ったそうです」(フジテレビ関係者)

『教場』は年始に2夜連続で放送されたスペシャルドラマだ。

「冷徹で鬼のような警察学校のカリスマ教官を、木村さんが白髪に義眼というビジュアルで熱演。
“新境地を開いた”と高い評価を受けました。視聴率も15%台をマークしています」(テレビ誌ライター)

本作の現場は「待ち時間に椅子の背もたれを使う出演者がいなくなった」と、木村自身が話すほどの緊張感だったという。

「クランクイン前に警察学校の生徒役キャストが集められた訓練では、木村さんが『(警察)ごっこじゃねーんだよ!』と活を入れるなど、
役さながらに心を鬼にして、厳しく振る舞ったこともありました。一方で撮影中は、ふたまわりほど年下の出演者がたくさんいるなかで、
分け隔てなくコミュニケーションをとっていました。結束力のあるいい現場でした」(前出・フジテレビ関係者、以下同)

その現場を率いた亡くなったプロデューサーは、福山雅治主演『ガリレオ』の演出も手掛けた人物だ。

「心不全だったそうです。持病もなかったようですし、亡くなる前日もいつもと変わらない様子でした。
朝、亡くなっているのを奥さんが見つけて……。物腰の柔らかい、人当たりのよい人でしたね」

コロナ禍のなか弔問客への影響も考慮され、葬儀・告別式は近親者のみで行われたという。

「木村さんも最期のお別れができなかった。間近に迫っていた“再会”もかなわず、残念な思いを抱えているのではないでしょうか」
そう語る“再会”とは、続編撮影のこと。実は、今夏から秋にかけて『教場2』が撮影されることが内定しているという。

「プロデューサーが亡くなったことを、スタッフも出演者もみんな悲しんでいます。続編をよりよいものに仕上げるためにも前を向いていかなければなりません」

新境地を開くのに一役買ってくれた“恩人”に報いる覚悟で――。心を“もっと鬼に”して、木村は主演を務めることだろう。
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