6/2(火) 5:00配信 サンケイスポーツ
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 NHKが夏の紅白と呼ばれる「思い出のメロディー」の代わりとして、8月8日に日本を元気づける大型音楽特番を企画していることが1日、分かった。“コロナ(新型コロナウイルス)に負けるな”がテーマの1つで、局内では年末の紅白歌合戦につながる番組として期待されている。この日、東京都は休業要請などの緩和の段階を「ステップ2」に移行。寄席や映画館が再開されるなどエンタメ業界も大きく動き出した。

 今も続くコロナ禍で人々を癒す歌や音楽の力。NHKでは日本を代表する歌手の出演する打倒コロナの大型特番企画を練り始めた。

 複数の関係者によると、注目の特番は8月8日の夜、東京・渋谷のNHKホールから2時間以上の生放送となる見込み。この時期は例年、視聴者からのリクエストをもとに多数の歌手が名曲を披露する「思い出のメロディー」を51回にわたり放送してきたが、今年は東京五輪の開催時期と重なるため、実は放送しないことが決まっていた。

 だが、コロナ禍で東京五輪が来年に延期され、ポッカリ穴が開いた形に。そこで局内から「今年は新たな歌の特番で視聴者を元気づけよう」との声が持ち上がったという。

 現時点ではコロナに負けないニッポンがテーマになりそうで、当日は密閉・密集・密接の3密を避けるため、例年の“思メロ”より少ない10組前後が出演。リモート出演する歌手も出そうで、会場は無観客となる。司会の候補には紅白の総合司会でもおなじみの内村光良(55)と桑子真帆アナウンサー(33)の名が挙がっている。

 関係者の1人は「医療従事者への感謝も込め、チャリティーの要素も入れたらどうかという話もある」と指摘。別の関係者は「世代を超えて楽しめるポップスが中心となり、コロナに負けるな、頑張れニッポンというテーマは、他の音楽番組や紅白にも随所でつながっていく。その先駆けになる」と語る。

 今年も紅白が例年通り行われるかどうかは確定していないが、この特番が紅白モデルとなりそう。番組内容や出演者が決まり次第、正式に発表されるとみられる。