AP通信によれば有力視されている再開プランは「20チーム+数チーム」によるオーランドでの“合同再開”で、6試合以下のレギュラーシーズンを消化して、そこから16チームによるプレーオフをスタートさせようというもの。中断時点で全30チームのレギュラーシーズンでの残り試合は15〜19試合となっているが、これを全部消化するのではなく、プレーオフ進出の可能性があるチームに絞ってプレーオフ出場権を争わせようとする案が現実味を帯びてきている。
問題なのはオーランドでの“挑戦権”を得られるチームの数。スポーツ専門局のESPNは「22チーム案が有力だが、20チーム案もまだ生き残っている」としており、東地区と西地区に関わらず中断時のリーグ全体の勝率でチーム数を決めた場合、全体22位で八村塁(22)が所属しているウィザーズ(東地区では全体8位)は前者の場合にはオーランドに行けるが、後者の場合にはウィザーズの勝率(・375)を上回るペリカンズ、トレイルブレイザーズ、キングス、スパーズの西地区全体9〜12位の4チームが東西両地区1〜8位以外の“補欠枠”として試合を行うことになる。
ESPNでは各チームのGMに対してアンケート調査も実施。30人中16人が「プレーオフは現行方式による16チームで開催」というプランを支持。16人中14人は東西両地区の上位8チームではなく、リーグ全体順位での上位16チームにするべきという案に同意した。
ただし無条件でプレーオフからシーズンを再開できるのは東西両地区の6位までで、7位と8位を決めるための複数チームによるトーナメントを行う案に13人が賛成している。“オーランド行き”のチーム数に関してGMの中で最も多かったのは20チーム(ウィザーズ排除)で15票、次いで支持を得たのは24チーム(ウィザーズ参加)の7票で、18チームが5票、22チームが3票となった。
プレーオフに出場できる選手枠(ロースター)についても複数の案が浮上。選手が再開後に新型コロナウイルスに感染するリスクもあるため、本来ポストシーズンへの出場資格がないマイナーとの「2―WAY契約」を締結している選手のロースター入りについて、30人のGMのうち27人までが「特例での出場を認める」という案に賛成した。現行のロースター枠(15人=ベンチ入り13人)の中での出場可能が19人で、「15人を超えてもOK」としたのは8人。現在、西地区全体8位のグリズリーズには渡辺雄太(25)が「2―WAY契約」でチームに所属しているが、現時点でチームの実働選手数は15人で、このプランが採用されるとレギュラーシーズンの残り試合だけでなく、ポストシーズンでもユニフォームを着られる可能性がある。
2020年05月30日 09:51
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