マジンガーZ対暗黒大将軍は好きな映画ではない
マジンガーZを咬ませにしたグレートマジンガーのプロモビデオみたいなもので、この演出はTV版マジンガーZの最終回でも再現されることになる
子供たちはマジンガーZをずっと応援してきたのであって単純に「それより強い奴が現れたからそっちに乗り換えよう」とはならないものだ

もしそれをしたいならもっと序盤から「マジンガーZを建造するにあたって参考にした元ネタがある」とか十分な伏線を引いておく必要がある
それなら「ついに現れたか!」という形で期待感も高まるし、それの能力がたとえマジンガーZを凌駕していたとしても納得するのである
ところが実際にはグレートマジンガーはマジンガーZをパクったリニューアルでしかなく、パクリのくせに本家を踏み台にしてええカッコをするとか言語道断だ

パイロットの剣鉄也の態度も気に入らない
なぜパクリの方が偉そうにしているのか
兜甲児も「鉄也さん」などと敬意を表す必要はない
そもそも兜剣造が生きていて密かにグレートマジンガーを開発していたとかストーリー的にも無理がありすぎる
(もしそうなら隠れていないですぐに光子力研究所に連絡をとって技術を連携すべきである)

玩具の売上もマジンガーZの1位から5位以下に急落してグレートマジンガーの強引な登場は子供たちの共感を得ることはできなかった
子どもはそこまで単純ではない