大洋(現DeNA)、巨人でプレーし、野村ヤクルトでは代打の切り札として2度の日本一に貢献した大野雄次さん(59)は、東京・田町で鰻・牛舌料理店「大乃」を経営。オフィス街という土地柄、新型コロナウイルスの影響が直撃している。そんな大野さんを支えているのが、2月に急逝した野村克也さんの存在。恩師も認めた味で、苦境を乗り切る。 (取材構成・塚沢健太郎)
東京も緊急事態宣言が25日に解除され、夜の営業時間を戻したけど、初日の客足は変わらなかった。うちは、この辺の大企業のお客さんや、接待で利用してくれる。テレワークが続いているので、サラリーマンの人が出勤してこないと、厳しいでしょうね。
1998年限りで現役を引退。2年間修業し、2000年の3月に店を開き、今年で20年を迎えました。
2月は何の影響もなかったけど、3月の終わりぐらいから、一気に客足が遠のき、予約の電話もかかってこない。リーマン・ショックなどで売り上げが下がったこともあったけど、ここまで長引くことはなかった。
例年なら3、4月は歓送迎会もあり売り上げがアップするところ。3月は社会人野球時代のJFE東日本(当時川崎製鉄千葉)のメンバーが20周年のお祝いを開いてくれる予定でしたが、それもなくなり、DeNAの慰労会もキャンセル。4月は70%、今月は90%も売り上げが下がっています。
土日祝日は横浜東リトルの総監督として、野球に携わっています。グラウンドは横浜の大黒埠頭で、ダイヤモンド・プリンセス号を横目に毎週練習をしていたのですが、それもアメリカのリトルリーグからの要請が出て、今月いっぱいは自粛。6月から2時間限定の練習で再開することになりました。
一昨年にはテレビ番組の収録で、ヤクルトの監督だった野村克也さんが来てくれた。サプライズで聞かされていなかったので、姿を見たときは震えが止まりませんでした。
そのときは、うなぎを食べて「うめぇ」と言ってくれて、「野球をやめた教え子が、しっかりやっていて安心したよ」と喜んでくれました。
昨年のレジェンドマッチに出場したときに、お礼を言いに行き、サインをお願いしたのですが、みんな頼みづらかったのでしょう。私が切り出したことで、次から次へとサイン攻めにあっていました。
1995年、オリックスとの日本シリーズ第1戦で、代打2ラン本塁打を打った。今でもiPadで映像を見るけど、野村さんの喜ぶ姿は目に焼き付いています。そういう経験があるから、この苦境でも頑張ることができる。今度はコロナも吹き飛ばす逆転ホームランといきたいところです。
5/28(木) 16:56
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