「アイドル戦国時代」から10年。大手芸能事務所の参入と撤退を振り返る(斉藤貴志) - 個人 - Yahoo!ニュース
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5/24(日) 10:00

コロナ禍の直撃を受けた業界のひとつであるエンタメ界。中でもアイドルは濃厚接触を生む握手会イベントありきでCD発売も組まれていて、
岐路に立たされている。折しも今年は「アイドル戦国時代」と言われてから10年。
ブーム的な盛り上がりからカルチャーとして定着してきた中で、大手芸能事務所もアイドル界に参入し、撤退もしてきた。この10年余りの流れを振り返る。

■AKB48を追う群雄割拠からシーンが活況に
 「アイドル戦国時代」という言葉がアイドル自身から最初に公に発せられたのは、
2010年4月、C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)でのこと。ハロー!プロジェクトの真野恵里菜とスマイレージのジョイントライブが行われ、
プロデューサーのつんく♂がスマイレージのメジャーデビューを発表。それを受けて、
メンバーの福田花音が「アイドル戦国時代と言われてますが、先頭を突っ走っていけるように頑張ります!」と宣言したのだ。
 当時のアイドル界は1強を追い、まさに群雄割拠の様相だった。その数年前まではモーニング娘。や
Berryz工房、℃-uteらを擁する老舗のハロプロ、2005年に結成されて秋葉原の専用劇場を拠点に“会いに行けるアイドル”を謳ったAKB48、
2006年にフジテレビのCS番組から生まれたアイドリング!!!の三極。
 そこからAKB48が2009年に「RIVER」で初のオリコン1位になったりと飛び抜け、連続ミリオンセラーなど数々の記録を塗り替えて国民的アイドルグループとなっていく。
一方でハロプロやアイドリング!!!もセールスを落としたわけでなく、AKB48に引っ張られる形でシーン全体が活況に。
インディーズや地方アイドルにまで波及した。握手会のための複数買いが多いとはいえ、CDがコンスタントに売れる。
そんなブームに乗り、これまでアイドルに手を出さなかったり、力を入れてなかった大手の芸能事務所も、相次ぎ参入を始めた。

■女優系のスターダストがアイドル界でも一大勢力に
 その筆頭が、ももいろクローバーZのスターダストプロモーションだ。
常盤貴子、柴咲コウ、竹内結子、北川景子ら女優のイメージが強い事務所だったが、
沢尻エリカのマネージャーだった川上アキラ氏が、「別に」発言からの彼女の休業(後に移籍)もあり、
2008年結成のももクロに携わってアイドル界に打って出ることに。 
事務所は大手とはいえ、アイドル界では新顔。ももクロは路上ライブやワゴン車移動の全国キャンペーンでのCD手売りで
地道にファンを増やし、アイドル戦国時代が宣言された2010年にメジャーデビュー。2012年から3年連続で紅白歌合戦に出場し、
西武ドーム、日産スタジアム、国立競技場と大規模ライブも次々と成功。AKB48の対抗馬の一番手にのし上がった。
スターダストからはももクロに続き、グループ名が事務所の所在地に由来する私立恵比寿中学、名古屋が拠点の
チームしゃちほこ(現TEAM SHACHI)、大阪のたこやきレインボー、福岡のばってん少女隊など続々とデビュー。社内では、
これらのグループによる女性アイドル部門「STARDUST PLANET」が、川上氏を中心に2017年に創設された。今やアイドル界の一大勢力となっている。

■エイベックスは初のアイドルオーディション開催
■吉本興業などお笑い事務所からも参戦
■同じ事務所の女優が主演するドラマの歌を担当
■21年ぶりや40年で初参入の老舗事務所も
 70年代の桜田淳子から80年代の松田聖子、早見優、酒井法子らで往年のアイドルブームを支えた
老舗のサンミュージックからも、21年ぶりのアイドルとなるさんみゅ〜が2012年に結成。
グループ名は創業者の相澤秀禎会長(当時)が、社名をもじって直々に付けたもの。
デビュー曲の「くちびるNetwork」(原曲は岡田有希子)を始め、当初は往年の楽曲のカバーが中心。
オリジナル曲も80年代っぽく、王道アイドル路線を看板にしていた。
一方、事務所の先輩のベッキーが作詞&衣装デザインした「トゲトゲ」という曲も。(略)

■ブームがピークを過ぎると相次ぎ解散
■大事だったのはタイアップよりストーリー

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