2020年05月23日 05:30野球
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 萩生田光一文科相(56)は22日、新型コロナウイルス感染拡大により今夏の全国高校野球選手権が中止となったことを受け、47都道府県高野連に代替大会の開催を求める考えを示した。同じく中止となった全国高校総体(インターハイ)を含め、「成果を競い合う集大成の場が設けられることが望ましい。地方大会の成績が証となるように、優勝校を表彰することを考えている」と述べた。

 文科省トップの発言を追い風に、各高野連も動き始めた。千葉県高野連は千葉市内で臨時理事会を開き、独自の大会開催を発表。渡辺範夫会長(59)は「8月に可能な範囲で、何らかの大会を開催したい」と明言した。運営方式や日程は日本高野連からのガイドラインを参考に、6月7日の理事会で協議する。さらに「3年生の一つの集大成にしてほしい」と今年は公式戦を経験していない最上級生に配慮し、公式戦扱いとし、公式記録も残す。1、2年生の新チームによる秋季県大会地区予選が8月20日に開幕予定とあり、日程が重ならないよう調整はしていく。

 他の高野連でも臨時の会議を次々に開催。埼玉、兵庫県などは代替大会を行う前提で協議し、感染防止策などを話し合った。

 ≪進次郎環境相「人生を左右」≫小泉進次郎環境相は夏の甲子園中止に「野球に懸けてきた球児の人生を左右する大きなことだと捉えている」と述べた。高校球児だった自身の経験を巡り「大会で燃え尽きたことで野球以外の道にも情熱を傾けられた」と振り返り、各高野連が模索する代替大会の実現にも期待した。