斉藤佑介
2020年5月19日 16時40分
https://www.asahi.com/articles/ASN5M5GKLN5MUTIL03T.html
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 東京五輪の大会エンブレムと新型コロナウイルスをかけ合わせたデザインが日本外国特派員協会の月刊誌に掲載され、大会組織委員会は19日、協会側にデザインの取り下げを求めたことを明らかにした。組織委は「著作権法上の著作権の侵害にあたる」としている。

 掲載されたのは、協会の会員向け月刊誌「NUMBER1 SHIMBUN」の4月号の表紙。毎月1日に発行され、4月号は新型コロナの特集号だった。表紙は、五輪のエンブレムに似た図柄で、新型コロナを意味する「COVID―19」の文字が記され、ツイッターでは「露骨すぎる」「風刺が利いている」などと賛否の声が上がった。

 組織委は「大会エンブレムに依拠したデザインであるのは明らかだ」として「著作権の侵害にあたる」と指摘。18日までに協会側に口頭やメールで対応を求めたという。担当者は「新型コロナによって、多大な被害が世界中でもたらされているなか、多くの人々やアスリートに配慮を欠いた行為で遺憾」としている。法的措置など具体的な要求の中身については明言していない。