19(火) 7:23配信
スポーツ報知

フェンウェイ・パーク

 米マサチューセッツ州ボストンにあるレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークが、29日(日本時間30日)に史上初のライブストリームによる音楽パフォーマンスを発信することになった。本拠地試合の9回裏に入る前に流れるヒット曲「アイム シッピング アップ ボストン」で有名な人気バンド「ドロップアンドマーフィー」が同球場で無観客コンサートを行い、有名歌手のブルース・スプリングスティーンもリモートで参加する予定だ。

 同企画は、過去に数々の著名アーチストのコンサートを開催してきた同スタジアムでは初のストリーミングとなると同時に、米国の主要なアリーナ、球場、スタジアム施設からは史上初の無観客音楽パフォーマンスとなる。

 野球関係者にとって内野の“ダイヤモンド”は神聖なものと見なされ、これまで、チームの遠征中やオフシーズンに行われたコンサートは外野に舞台が設置されてきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕の目処が立たない状況下、主催者は「マウンドからのコンサートは、恐らく最初で最後ではないか」としている。

 パフォーマスは同バンドのフェイスブック、ユーチューブ、ツイッターなどの公式アカウントからライブ配信され、視聴者にテキストによる寄付を募る。「ドロップアンドマーフィー」は3月にもボストンからライブストリームコンサートを行い、集まった6万ドル(約640万円)を、医療従事者を始め、新型コロナウイルスで被害を受けた市民を援助する慈善団体に寄付した。

 米マサチューセッツ州は、これまでに8万6000人以上が陽性と確認され、5700人以上が死亡。中でもボストン地域では大きな被害を受けている。野球音が消えた大リーグの聖地から、市民を励ます音楽が発信される。

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