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2020年5月16日

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため営業自粛が続き閉館の危機に直面する全国のミニシアター救済を呼び掛けたクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」が15日午後11時59秒に締め切られ、総額3億3102万5487円が集まったことが16日、分かった。コレクター(支援者)は、2万9926人に上った。

4月13日にスタートし、2日後には、文化芸術活動のクラウドファンディングとしては日本初の1億円超えを国内最速で達成。その後、俳優の佐藤浩市(59)が300万円を支援するなど輪が広がっていった。

当初14日深夜が締め切りだったが、アクセス集中によるサーバートラブルが発生したため1日延長されたこともあって、最後の最後まで支援者が後を絶たず、大きな金額が寄せられた。

参加した117劇場102団体へは、それぞれ約306万円が分配される。

発起人の一人、深田晃司監督(40)は、「この金額は、これまで多くの映画ファンにかけがえのない思い出を残し、コロナ禍においてもそれをなくしたくないと思わせるだけの大切な仕事をしてきたミニシアターだからこそ集まった記憶と希望の結晶です。今回、コロナ禍を生き抜く力をもらったのはミニシアターだけではない、映画に携わる私たち全員なのだと。本当にありがとうございました!」とのメッセージを寄せた。