【内田雅也の猛虎監督列伝（26）〜第26代 藤田平】孤立した「鬼平」の寂しき末路 前代未聞の解任拒否 [砂漠のマスカレード★]
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1995年夏、シーズン中に辞任した中村勝広の後任に2軍監督の藤田平が就いた。本紙連載に「スムーズに物事が運び過ぎてこっけいだ」と球団職員の談話がある。球団は6年目を迎える中村体制で2軍監督に藤田を据えていた。監督交代を見越した人事だった。
球宴前最終戦で中村最後の指揮となる7月23日朝、次期監督を示唆された藤田は鳴尾浜にいた。報道陣が詰めかけ衆人環視のなか、練習に遅刻した新庄剛志に外野の芝の上で正座を命じた。選手同士で決めた罰則だが、足首を傷めていた新庄はトレーナー室で相談していた。藤田は理由も聞かず遅刻と決めつけた、と後に新庄が語っている。
球宴中の練習では炎暑のなか50分のダッシュを課した。厳しさと名前の「平」から『鬼平犯科帳』になぞらえ、自ら「鬼平になる」と語った。
24日、大阪・野田の電鉄本社にオーナー（本社会長）・久万俊二郎を訪ねた。辞任を了承した中村は「休養」扱い。「監督代行」に就いた藤田は「力を出し切れていない選手が多い。梅雨時のようなチームを梅雨明けさせたい」と語った。
就任初戦で桧山進次郎を4番起用するなど色は出したが、17勝36敗と成績は上向かなかった。
シーズン終了恒例のオーナー報告は10月18日にあり、藤田は正式に監督となった。この時、契約年限について藤田が語っている。「複数年の話も出たが、阪神はそういう契約はしないということだった」つまり単年（1年）契約だった。＜肝心の監督任期＞と本紙・鈴木光が書いている。後の騒動で争点となった。
12月の契約更改。新庄が球団への要求をはき出した。「ここまで来たのは2人のおかげ」という前監督・中村の退任、打撃コーチ・柏原純一の解任も不満だが「理解できない交代や抹消や昇格がある」と藤田の采配を批判した。「阪神を辞めたい。環境を変えたい」とトレード志願。「僕にはセンスがない」と引退まで宣言した。結局は「倒れた父親に野球する姿を見せるのが一番の薬」と撤回して契約した。3週間に及ぶ騒動だった。
藤田自身も84年オフ、監督・安藤統男への不満からコーチ就任を拒否し「安藤監督の下ではやっていられない」と引退・退団している。因果は巡るということか。
迎えた96年。藤田は調整不足を理由に4番のグレン・デービスを開幕2軍に落とした。グレンは「悪いのは誰かというスケープゴートにされた」と怒りをぶちまけた。
最悪ムードで開幕し、一時は87年の球団最低勝率を下回るほど負け続けた。5月26日からは応援団がふがいない戦いに抗議し、鳴り物をやめた。この応援ボイコットは6月2日まで続いた。
2020/05/16 08:01
https://news.goo.ne.jp/picture/sports/sponichi-spngoo-20200516-0101.html その2日のヤクルト戦（千葉）ではデーゲームで敗戦後、移動の京葉線に男性数人が乗り込み、東京駅で藤田に「頼むから辞めてくれ」「話を聞け」と抗議。球団同席で新幹線の個室で会談する異例の事態。藤田は「今は若いチームを育てているところ。サポートしてほしい」と説明した。
本紙評論家の西本幸雄は6月4日付紙面で＜監督は選手に語りかけ、情熱に共鳴する者を増やせ。情熱がないならば辞めればいい＞と提言している。＜フロントも監督も心が熱くないと見えたならば、選手たちが立ちあがれ。物騒な言葉だが、自分たちで革命を起こす気構えがほしい＞。
自分に厳しく、阪神唯一（当時）の2000安打を放った藤田は他人にも厳しい。自他ともに認める口べたで意思疎通を欠いた。理解者は少なく孤立していた。
7月、航空営業部から異動で球団常務に就いた野崎勝義は著書『ダメ虎を変えた！』（朝日新聞出版）で＜采配以外で藤田監督の評判はよくなかった＞と記している。＜営業部から、総務部から、選手からも。周辺からの反発が彼には致命的だった＞＜ファンの指弾は無論、マスコミの監督降ろしは痛烈であった＞。
8月に入ると球団内で監督問題が話し合われ、藤田に厳しい意見が飛び交った。元ユニホーム組の西山和良、横溝桂も球団取締役にいた。取材をもとに24日付1面で書いた「今の戦力なら57勝はできる」との分析は当時の成績では及ばぬ数字で解任の要件となった。
藤田は28日、オーナー・久万から聞いた「私から辞めさせることはない」との言葉を盾に留任を主張。29日に球団社長・三好一彦が久万に確認し「藤田監督の取り違い」と会見で否定した。
9月3日、臨時の球団役員会を開き、三好は「監督問題の検討を開始した」と発表した。ある役員は「辛らつで厳しい内容だった」と解任は固まった。6日には藤田に内々に「今季限り」と伝えていたと後にわかる。
12日、緊急球団役員会で藤田の即時解任を決め、甲子園の球団事務所で通告した。ところが藤田は「オーナーから何年もやれと言われている」と不当解雇を訴えた。三好は久万に電話で確認して否定するなど、押し問答が続いた。午後5時に始まった会談は日付が変わった13日午前2時過ぎまで、何と9時間以上に及んで物別れとなった。
契約は1年なのは確かだった。翌13日の会談は30分。金銭補償を受けて藤田は解任に応じた。同日夜の横浜戦（横浜）からチーフコーチ・柴田猛が監督代行として指揮を執った。
観客動員は200万人を割り込み（186万人）、球団は28年ぶりの赤字に転落した。危機感が募った。＝敬称略＝（編集委員 懐かしいな 負広への野次はどこか優しさもあったけど藤田への野次は殺意すら感じたな >>4
飼い犬がファンの嫌がらせでノイローゼおこして円形脱毛症になったのって中村さんだっけ？ 選手晩年の藤田って、ファーストしか守れないのに打撃もショボかったんだよな
ファーストはバースか掛布の方がいいって意見かなり多かった
生え抜きで2000本安打達成したのに、そんなにファンに愛されてない印象 >>2
この騒動に懲りた球団は言うこと聞くムッシュをまた招聘しよった
そら何も変わらんし、暗黒も続くわな >>2
＞自分に厳しく、阪神唯一（当時）の2000安打を放った藤田は他人にも厳しい。自他ともに認める口べたで意思疎通を欠いた。
もし鳥谷が監督になったら同じようなタイプになりそう >>10
このあたりからオーナーの意識が変化したんだと思うよ
プロ野球は長期的にはオーナーの意思と資金力次第 この辺はバカらしくてほとんど試合見てないけど、新庄の引退騒動とか鳴り物応援ボイコット、
ＧＷ明けからの次の監督選びと解任騒動くらいは覚えてるわ。それでも180万人も入ったのか
あまりにひどくて、球団も反省したのかこのオフに史上最高年俸であの男を連れてくることに繋がるんだけどね 漫画ラストイニングのドS・佐野がいた興洋学園、ちび監督が何か見覚えがあるような
気がしていたら、中村負広だったことに今気がついた・ I can't speak fucking Japanese 清武が文春で連載してるサラリーマン球団社長の野崎さんな 鬼平の監督時代の唯一の功績は飯が不味くて病院食レベルだった選手寮（虎風荘）の食環境を
上層部に掛け合って改善させた。ベンチにも糖分補給用の軽食をスタンバイさせるなど
腹が減っては戦はできぬを地で行ってた。 近鉄のクサなんかもそうだが
現役時代の実績は抜群でも人間性は最悪で絶対に指導者にしちゃいけないタイプを
どうして好き好んで監督にしちゃうのか
本当にわからなかったのかフロントがドマゾなのかどっちだ 新庄の件は「遅刻したらどうしたらいいか選手同士で決めなさい」と伝えたところ、「遅刻した時間分だけ正座します」となった
それなのに新庄が遅刻して正座したら藤田との確執が早速伝えられた 野球ごときが鬼平とか軽々しく使うなよw
しかも大阪なのに 現実には孤高の人がトップになるとこうなる。
アニメや小説とかフィクションの中では上手く行くこともあるけど。 この人は不器用過ぎた感じだけど、結局暗黒時代の阪神にはビシビシと厳しい監督が必要だった。それは後に監督をやった野村もオーナーに直訴してる。
星野は色んな根回しも上手くて器用な厳しい監督だった。
だから成功した >>1-2
久万のいい加減さはみんな知るところだが藤田平
も恥ずかしいくらいに女々しい男だな >>8
1979年に真弓明信の入団でファーストに転向するが
故障離脱
1980年に復帰し打席不足ながら打率.304
1981年は打率.358で篠塚利夫に競り勝ち首位打者
1982年は打率.290
1983年（バース入団）は規定打席に届かず打率.275
1984年は3試合しかスタメン出場させてもらえず
藤田が居るせいでバースの酷い外野守備を見せられる
ってのもあっただろうね >>26
野村克也は「阪神は西本幸雄のような殴れる監督
が良い」とか言っててこの人は何も分かってない
んだと思った
西本信奉者も暴力は全く肯定してない
熱くなると手が出るのが西本さんの悪い癖だけど
殴られても選手が我慢するくらい好かれてたって
ことなんだよ >>6
それ遠山昭治。(1985年日本一、2003年リーグ優勝、遠山は1986〜2002年現役)
藤田は1966〜1984年現役。1964年リーグ優勝、1985年日本一。 >>29
仲良し会じゃないから
ぬるま湯で腑抜けだったのは事実。
実際、阪神を変えたのは鉄拳は止めたとはいえスパルタの星野仙一。 横浜がド暗黒時代中浜スタの横浜ファンが少ないという事についてダンカンが阪神ファンは暗黒時代にもチームを見捨てなかったとかエラソーな記事書いていたが嘘つけと思ったな
当時の甲子園は後半戦なんてガラガラだったわ 新庄、桧山、平塚
中軸がこれではなぁ、この戦力では誰がやっても無理 スローガンなしが印象的だった
そういう性格だったんだろうな
損するタイプの人 >>32
虎辞書なる！！とか映像が残ってるのに飯塚実は
平気で嘘吐くからなあ
毎年300万人とかなったのは2000年代の話よ 平は打撃コーチ向きやね
監督としては対話がなさすぎた >>28
あと岡田も本職のサードを守らせてもらえず外野もやらされた
フライの打球判断が下手だったんだよな >>29
よく誤解されているが西本は誰彼関係なく殴りまくった訳ではない。
あくまで厳しい指導の一環として手が上がる事があったけど日常茶飯事だった訳ではないし
殴ると萎縮や反発する選手と判断したら(例としては福本や有田)一切殴らなかった。
星野と違ってグラウンドから出たら柔和で選手の私生活に介入しないオヤジに変わったから慕われやすかった この時代が底で、ちょっとずつ明るい兆候になってきたんだよな。 >>37
1983年に岡田彰布が故障で長期離脱したため
ショートの真弓明信をセカンドにコンバート
してショートには平田勝男を抜擢
翌84年の5月にようやく岡田が復帰した直後に
真弓が離脱
しばらくセカンド岡田となるが真弓が復帰した
後はファーストとライト兼任となった
そしてバースが解雇されそうになったのは周知
の事実 >>31
恥も外聞も捨てて、2回連続で同一リーグ辞めて直ぐの人間を監督に据えたフロントの執念も奏功したと思う >>41
それで1001の寿命を縮めてしまったけどな
中日の監督辞めたのは、本当に体調の不安があったみたいだし >>9
その通りだと思うが、ムッシュは何度もオレらを大爆笑させてくれたからなあw 藤田平の首位打者は史上最低の首位打者
相手の投手見ながら、故障でもないのに欠場しまくり
今なら社会問題にすらなってたレベル この後いくらでもチャンスありそうな篠塚と
大怪我して先は長くないのが明らかな藤田とだったら
判官贔屓もあって、取らせてやれよ、となるのが通常 >>44-45
巨人名物・篠塚利夫の「腰が痛いから休ませて」
藤田さんはコレがあるんで篠塚のことを嫌ってた
そうだ そもそも当時のあんな戦力じゃ誰が監督でも無理だよ
フロントも今以上にクソだったし 鈴木啓示、こいつ、金本は監督にしちゃダメなタイプやな
独断専行唯我独尊、チームをまとめるタイプじゃない >>44
130試合制での規定打席403ぎりぎりでタイトル獲得したんだよね
当時カムバック賞が存在していれば、もっと評価されていた気もするが なんで安藤さんをもっと使わないんだろう
あの人の頃にまともなチームになりかかってたのに ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
