3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎で死去したタレント、志村けんさん(享年70)の故郷、東京・東村山市の渡部尚(わたなべ・たかし)市長(58)が15日、本紙の取材に応じ、故人の生前の功績と栄誉をたたえて市民栄誉賞を贈ることを明言した。早ければ今夏にも贈られる。

渡部市長は「四十九日法要の後、ご遺族の意向をくんで最大限の敬意を表したい」という表現で説明。遺族も受ける意向とみられる。関係者によると、実は四十九日法要は今月10日、市内の先祖代々の墓に親族が集まって納骨とともに済ませていた。

志村さんは東村山音頭のリメークを歌って同市の名を広め、コントで日本中を元気に。市が公式HPできょう16日まで公募中の追悼メッセージは約2万件にのぼり、後日、文書で遺族に贈られる。

その中には「志村さんの銅像や記念館を建ててほしい」という要望も。渡部市長は志村さんの所属事務所にも相談して検討するとした上で、「新型コロナの恐ろしさを身をもって教えてくれた志村さんの死を無駄にしないためにも、地道にコロナ対策に取り組みたい」と気を引き締めた。

サンスポ 2020.5.16
https://www.sanspo.com/geino/news/20200516/geo20051605000008-n1.html