Jリーグ屈指のムードメーカーは自身のインスタグラムに、過去に撮影した動画を連日のように投稿。日本代表の選手たちが移動中に歌う様子や、「槙野式ウオーミングアップ」と題した漫画「ドラゴンボール」の必殺技の動き、赤いふんどし姿でおどけながら踊る様子などをアップしている。「面白さや良さが伝われば」と必要に応じて編集を施し、テロップなどを入れる。
新たに撮影した動画は海を越え、米スポーツ専門局ESPNに取り上げられた。リフティングなどをしながらテーブルクロス引きに挑戦し、その奇抜な発想が「見るスポーツもなく自宅にこもっている間に必要とするおかしなコンテンツだ」と「絶賛」された。
トレーニングの様子などを紹介する他の選手とは、発信の内容が一線を画す。自身のキャラクターを意識した結果だといい、「面白いことにサッカーをプラスすることで、いろいろな人が見て喜んでもらえる」。リーグの再開時期は見通せないが、ピッチ外から笑いを届け続ける構えだ。
もちろん、「本業」もおろそかにしていない。上半身を中心にフィジカル強化に努め、引退後の監督就任を見据え、指導者ライセンス取得に向けた勉強にも励んでいる。終了間際の途中出場に終わった今季開幕戦の悔しさを糧に「世代交代の波にのまれるわけにはいかない」。今後もリーグを引っ張る気概を見せた。
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