Jリーグは11日、NPBとの新型コロナ対策連絡会議を受け、実行委員会を実施した。この日は再開日程(J3は開幕)については話し合わず、村井満チェアマン(60)は次回連絡会議の22日に具体的な日程を示す見込みであるとした。「21日の政府の専門家会議を受ける形で、22日の連絡会議が一つのポイントになる。22日のタイミングは、非常事態宣言を5月末以降どうするかが示されるタイミングだと思っていますので、我々としては例えば練習の再開の見通し等が検討できるのかなと思っている」と話した。

会議では活動再開に向けたJリーグのガイドラインを各実行委員と共有。これまでは感染予防、対策に関するプロトコルが中心だったが、トレーニング方法や無観客開催など、新たなプロトコルを加えたものを整備しているという。村井氏は「約40ページにわたる詳細なプロトコルを共有させていただいた。実行委委員の皆さまと意見交換をし、ほぼ全てが新型コロナウイルスに関する情報共有の場だった」と説明した。無観客開催に関しては、無観客で16日から1、2部リーグの再開を決めたドイツの事例も参考にするという。

また、選手への一斉PCR検査についても現段階での見解を示した。ドイツなどでは再開に向けて選手への一斉PCR検査を行っており、午前中のNPBとの連絡会議では、出席者の元日本代表FW播戸竜二氏(40)が「しっかりと検査を済ませた人で再開することを願っている選手も多い」と現役選手の意見を代弁して発言。専門家からも「コンタクトスポーツなので、本来であれば検査を済ませた段階で試合や練習に臨むのが望ましい」という認識が示されたという。

検査体制の整備の必要性は関係者の間で認識されているが、日本では海外と状況が異なるのも事実。村井チェアマンは「まだ国民への検査が十分に行き渡っていない認識の中で、国民の理解が得られる状況をしっかり我々は待たねばならないのも当然のこと。移動や宿泊や様々なことは我々の中で準備ができるが、検査体制においては我々だけで全ての段取りを整えることができない」として、様々な検討を重ねていく方針を示した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/029911ebc3129189ae8bbf5dfd6cbc490ab9b48e
5/11(月) 19:10配信