富山県黒部市は7日、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ(ももクロ)」から新型コロナウイルス感染症対策として100万円の寄付を受けたと発表した。ライブイベント「ももクロ春の一大事」を2019年4月に開催した縁で寄付が実現し、地元の関係者は厚意に感謝しきりだ。

 ライブは地域の経済活性化や自治体の知名度アップを目的に全国各地で開かれている。19年に黒部市の宮野運動公園で開かれたライブには「モノノフ」と呼ばれるファンが2日間で計3万人、全国から集結したという。

 今回の寄付は、ももクロが動画投稿サイト「ユーチューブ」で4月29日に生配信した「こんな時は家にいろ!週間」「5th ALBUM『MOMOIRO CLOVER Z』SHOW at 東京キネマ倶楽部」の中で呼びかけた寄付に、メンバー4人の寄付を合わせた計500万円。黒部市のほか、過去にライブが開催された埼玉県富士見市、滋賀県東近江市と、コロナ禍の影響で20年4月開催予定だったライブが21年4月に延期された福島県楢葉町、広野町の計5市町に贈られた。

 メンバーからは「児童保育の現場で役立ててほしい」という意向があるといい、黒部市は市内の幼稚園、保育所の活動に活用する予定。小倉信宏・商工観光課長は「ももクロとの深いつながりが感じられ、うれしい限りです」と喜んだ。

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