0001砂漠のマスカレード ★
2020/05/07(木) 20:31:01.42ID:/FYcv19w9心地良い快音が、マツダスタジアムの青空に響き渡った。滞空時間の長い打球が左中間スタンドへ着弾する。中堅方向にも鋭い打球を放つ割合も多く、堂林は「きょうは、割と良かったんじゃないですかね」と納得顔で練習を振り返った。
フリー打撃では左翼方向に強い打球が目立った。ただ、決して引っ張る意識が強いわけではない。「レフトに打ちにいってレフトに打ったら、あんまりいい打球は行かないので。まずはセンターに入っていって打球が散らばっていけば」。打撃の基本であるセンター返しを重要視する。
チームは1勤1休で限られた練習時間。だからこそ大切にするのは目の前の一日を全力で取り組むこと。「限られた時間ですけど、常に100%の力では振るようにはしています。しっかり振って、キャンプみたいな感じですかね。キャンプインの時みたいに、まずはしっかり振って」と“キャンプ仕様”で汗を流していく構えだ。
今、迷いはない。その意識の背景にあるのは球団OB・新井氏の存在だ。現在、バットの先を投手側に垂らして構える同氏のフォームを手本にしている。「あれ(バットの構え)をギリギリまでキープして、呼び込むっていうんですかね。キープして最後に解放させてあげる。それがちょっとでも早かったらあまりいい内容は出ていない」と冷静に理想を語る。
同時に精神的な支えになるのは新井氏の助言。「どんなピッチャーでも、やることは変わらない」−。これまでは相手に合わせてしまい、打撃に迷いが生じた。「打てなかった時はそこ(の考え方)が甘かった。そこを改善していけば、おのずと変わった内容も出てきていた」とうなずく。
この新井氏から吸収した打撃フォームや考え方を、「戻るところ」と表現する堂林。「今は“戻るところ”がある」と話すように、打撃で迷った際の指針になっている。
実戦の見通しが立たない現状だが「練習で悪かったら、試合でもなかなかいい結果は出ない。練習でいいモノをキープしていく、今はそれしかできないので」と前を向いた背番号7。日々100%の力を振り絞り、プロ11年目の今季に備える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1c87f72634a5dfd198528367810de45c704ebd4
5/7(木) 7:30配信