新型コロナウイルスに対応するための緊急事態宣言が4日、5月末まで延長された。これにより、2月下旬から全公式戦を中断しているJリーグの6月再開は事実上不可能となった。
J1、J2、J3の全56クラブは既にトップチームの全体練習を休止。仮に再開が決まっても準備期間が必要なため、最短でも再開は7月以降となる。

Jリーグ再開を巡る状況が、ますます厳しくなった。今月31日までの延長が決定した緊急事態宣言。
最短で6月中旬の試合実施に“いちるの望み”を持っていたが、延長を受けてJリーグ関係者はこう断言した。

「6月中は(再開は)ない。これで、5月中は全体練習すらできなくなった」

各チームは現状、クラブハウスや練習場でのトレーニングを控え、「オンライントレーニング」などウェブでの筋トレなどでコンディションを調整している。
再開となれば全体練習は必須。それが5月中はできないとなれば、“6月再開”の選択肢は消える。

村井満チェアマン(60)は先月23日、最短で6月2週目の週末から試合を行うとすれば、海外主要リーグで再開までに3週間の準備期間を設定している例を挙げて「5月23日頃に再開の判断が必要」との見解を示していた。

J1は2月下旬に開幕したが、その後のコロナ禍で延期が繰り返された。今月9日の再開を目指した時期もあったが、感染拡大は終息の気配を見せず、再開時期は白紙になっている。

今後は、7月か8月の再開を模索しながら、9月以降の再開も想定。再開当初の無観客試合も視野に入れている。
天皇杯はJリーグの2チームが12月下旬の準決勝から参加することが決まり、過密日程になるリーグ戦に配慮した。8月再開となれば、ルヴァン杯の大会方式変更も検討される。

終わりが見えないウイルスとの戦い。5月31日で宣言が解除されるかどうかも不透明だ。今は終わりが来ることを信じて、準備を進めていくしかない。(宇賀神隆)


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最終更新:5/5(火) 5:00