全国でも異例

 道は新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けている、ライブハウスやイベント会社などエンターテインメントに関わる道内事業者に、一律25万円の支援金を給付する。業界団体「コンサートプロモーターズ協会」(東京)によると、同業界への包括的な公的支援は全国でも異例という。

対象業者は450程度

 28日予定の臨時道議会に、関連事業費を盛り込んだ補正予算案を提出する。

 対象はライブハウスやライブバー、劇場、イベントの企画運営、機材のレンタル、舞台、照明、音響などの関連事業者。適切な感染対策を条件とし、感染防止の基準づくりの費用も支援する。道は対象業者を450程度と見込み、支給額は1億円を超す見通し。

イベント休止で数億円規模の損失

 エンターテインメントの現場は密閉、密集、密接の「3密」となることが多く、札幌のライブバーで集団感染が起きた例もある。道が304社に行った調査では、約9割が新型コロナ禍で「利益が大きく減った」と回答。音楽イベントなどを手掛ける道内12社の「北海道のステージに灯(あか)りをともす会」によると、イベント休止などで数億円規模の損失が出ているという。

 道の支援はバス・タクシーやホテル・旅館など、宴会に関係する事業者も対象で、予算額は計4億450万円。(安倍諒)

4/25(土) 6:03配信 北海道新聞
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