クラブ存続へ全力注ぐ

北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレが24日、オンラインで定期株主総会を開き、第24期(19年2月1日〜20年1月31日)の決算を承認した。野々村芳和社長(47)はクラブ存続のため、資金調達に動いていることを明かした。

「10月くらいにキャッシュが尽きる」

クラブの存続に全力を注ぐ。野々村社長は総会の中で「今季が始まる時点で約5億円の純資産が残されていたが、試合が開催できず、ホームゲームでキャッシュ獲得ができない状況。悪く見積もれば10月くらいにキャッシュが尽きることも想定される。クラブとしては、なんとしても資金調達をしたい」と現状を明かした。

「差し迫った危機ではない」

Jリーグや日本サッカー協会の融資制度を活用するほか、地元金融機関からの借り入れを視野に入れる。5〜10億円程度の資金調達に動いており「対策を講じることで当面の資金繰りは全く問題はないと思っている」と話し、「差し迫った危機ではない」ことも強調した。

2年連続の赤字決算に

19年度の売上高は前期比20・4%増の35億9982万円。ルヴァン杯決勝進出などが観客動員につながった。一方、純損失は1億4991万円を計上。2年連続の赤字決算になった。20年度予算では売上高を36億9104万円としたが、純損失は3億7831万円と赤字額は拡大する。「18〜20年は投資をしていく赤字予算を組んでいる。21年に黒字にし、ぐっと伸びていく計画だった。19年は予定通り」と評価した。

「いまは耐えること」

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が今後の財政状態に影響を与えることは確実。「今季を乗り切っても、来季はさまざまな影響ですごく難しいシーズンになる。来年、再来年を見据えた経営をしていきたい。いまは耐えること、つぶれないで前に進む。それしかない」と話した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200425-00010000-dospo-socc
4/25(土) 5:31配信

https://www.youtube.com/watch?v=sbPbDIR5hvQ
コンサドーレサポーター/コーヒールンバ