JALに続いて加藤厚労相が“被害”に… 銀座「高嶋りえ子」ママ

緊急事態宣言下にあって、日に日に増えるコロナ感染者。その対応に追われる加藤勝信厚労相が、いわく言い難い“被害”に遭っていた。“加害者”は、例の騒動で名を馳せた有名バーキンママである。

 ***

「銀座クラブ高嶋」の高嶋りえ子ママが、またやってくれた。今年1月、彼女はJAL機内で、自身を注意した客室乗務員と言い争いになり、その顔と名前をSNSで晒して大炎上。トラブルの元はエルメスのバーキンを床に置く置かないというものだったが、そこからバーキンの真贋論争へと発展していたのだ。

 彼女のSNSのバーキンについて有象無象が言及し、“あんたのはニセモノ”“いや、ホンモノよ”とノーガードの殴り合い。そんななか、りえ子ママは3月27日のブログでこう書いた。

〈某クラブが営業停止と聞きました。つい数日前に私に、お小言を言っていた北新地の某雇われママのお店から新型コロナの感染者が出た為、営業停止になったそうです〉

 この某雇われママは、りえ子ママのバーキンを“口撃”していた。対するりえ子ママは、〈営業停止大変どすなぁ コロナにはお気を付けておくれやすぅ〜〉と、コロナを持ち出してカウンターを喰らわせた格好だ。

 しかしここで何故か唐突に、コロナ対策に奔走中の加藤厚労相へ身を寄せてほほえむ自身の写真が添えられている。場所は彼女の店のようだが、解説はおろか撮影日すら記述ナシ。“コロナで大変なのに、店に来てくれるのよ”と、親密さを誇示するかのようだ。

官房副長官時代

 今月、政府はバーやナイトクラブなどの夜間の繁華街への出入り自粛を求めたばかり。

「そんなときなので、正直、写真には戸惑いました」

 と、加藤勝信事務所の関係者が打ち明ける。

「地元の岡山から、“このご時世に酒場通いと誤解を招きかねない写真が載っている”と注意喚起があり、存在を知りました。このような写真を掲載される場合は、事前に連絡いただくか、撮影日時を入れるなどのご配慮をいただければよかったのですが……」

 むろんいまも連絡ナシで、

「そもそもこれは2015年6月に撮られたもの。このとき加藤は官房副長官でした。彼女のお店に行ったのは事実ですが、女性が接客してくれるクラブではなく、バーに入ったのです。それも、飛び込みでした」

 高嶋には「クラブ」もあるが「バー」もある。

「地元の自民党関係者や県議会議員など十数名が用事で上京したんです。18時半ごろに用事が済んだ皆さんと加藤が合流して会食。同じく岡山が地元の池田道孝代議士も一緒でした。食事は21時半前後に終わりましたが、せっかくの機会だからもう一杯いこうとなった。ですが、あいにく加藤はあまり酒を飲まないので、銀座に馴染みもない。だから、ビルに入っているような店ではなく路面店を探し、たまたま入ったわけです」

 大勢で席についたところ、

「“挨拶したい”と言って、クラブからこちらにママさんが来られたんです。名刺交換をし、写真撮影もオッケーしました。ちなみに、飲んだのはビールやワインだったと記憶しています。クラブのほうには行きませんでしたし、バーですからボトルを入れることもなかった。だいたい1人1、2杯ずつ飲んで、小一時間ほどで引き上げました」

 いずれにしても、

「こういったタイミングで載せられるとは思っていませんでした。この写真を知った当初、事務所内では、やんわりとたしなめるべきではないかとの声があったのは事実。でも、それがまたSNSなどに出てしまうおそれも考え、静観することに決めたのです」

まさに、“もらい事故”ではないか。


「週刊新潮」2020年4月23日号 掲載
4/22(水) 8:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200422-00621393-shincho-ent