「赤江珠緒本人は新型コロナウイルス『陽性』。娘は『陰性』でした」
TBSラジオ「たまむすび」でパーソナリティーを務める赤江珠緒(45)が自身の感染を発表した。

非常事態宣言で外出自粛を呼びかけても歯止めはかからず、国内の感染者数は1万人超。
もはや誰が感染してもおかしくない危機的状況のなか、テレビや新聞などメディアも例外ではない。

テレビ朝日は看板ニュース番組「報道ステーション」のメインキャスターを務める富川悠太アナ(43)の感染が11日に発覚。
その後、番組スタッフ2人の感染も判明。さらに19日には30代の契約スタッフの感染も明らかになり、富川アナを含めて4人目となった。

冒頭の赤江は番組プロデューサーである夫からの家族間感染で、
「報ステ」からクラスターが発生していることは状況から明らかだ。

「『報道でコロナ感染予防を繰り返し呼びかけているのに、まさか自社の看板番組で、あってはならないことが起きてしまった』と、
世間以上に大激震が走ったのはテレ朝上層部です。日本中のメディアが大きく報じるなか、テレビ朝日は12日のニュースで富川アナの感染を短く報じ、
13日の番組内でも代打の小木アナが報告しましたが、自局の報道・情報番組では感染問題を深掘りして扱わないよう通達が来ました」(テレ朝関係者)

富川は4月3日と4日に38度の発熱があり、平熱に戻ったため番組出演を続けていたが、
放送中に痰がからむなどの異変があったにもかかわらず番組出演を継続。批判の声が上がるのも当然だろう。

「テレビ朝日は、世間から管理責任を問われ非難されることを恐れている。
他のメディアからの問い合わせに対しても、『クラスターではない』と逃げを打っていた。

富川の感染自体はいまや自然の成り行きとしても、自社に不利が生じないように巧妙に伝え、
臭いものにフタをしたいという意図が見え隠れしています」(全国紙社会部記者)

テレビ朝日は17日から3日間、本社ビルを全館封鎖して消毒作業を開始するなどコロナ対策を講じているが、
もし感染者が富川アナではなく他局の看板アナウンサーならば、テレ朝は大袈裟なくらい報じていたはずだ。

コロナ危機に警鐘を鳴らすとすれば、「報ステ」自らが率先して感染の経緯を詳細に報じたほうが視聴者は納得できるはず。

メディアの信頼性が問われる有事において、情報公開とは真逆の対応は視聴者に見透かされている。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/272148