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2020/04/18(土) 11:37:44.52ID:YharyhSV94/18(土) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200416-00000018-sasahi-base&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200416-00000018-sasahi-base&p=2
開幕延長が確定したプロ野球。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、選手に対してその時間を有効に使うよう呼びかける。
プロ野球は6月以降の開幕となるみたいだ。4月下旬か5月上旬に次なる開幕目標日を設定するらしい。
東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が発令されており、その効果が感染者数に出てくるのは、4月下旬を待つ必要があるという。
その意味で、何度も会議のたびに開幕日をずらし、選手に負担をかけるより、1カ月間状況を見極めるようにした判断は賢明だ。
斉藤惇コミッショナーが政府の緊急事態宣言を受け、4月7日にファン、監督、選手、関係者へメッセージを発信した。
「事態は楽観できる状況にはありません。専門家の先生方の力をお借りしながら、ファンの皆さまと一体となり、歓喜に満ちたパフォーマンスを披露できる日を再び実現すべく努力して参ります」。
ただその言葉をもっと早く聞きたかったな。
開幕延期を最初に決めた時点で、ファンの方々を意識した強いメッセージを出してほしかったと考えるのは私だけであろうか。
プロ野球とJリーグの「新型コロナウイルス対策連絡会議」の専門家チームも指摘していたが、プロ野球には「社会的責任」もある。
おそらく、6月に開催できた場合でも、無観客でのスタートとせざるを得ないだろう。
いくら観客数を制限したとして、球場の出入り口となるゲートには、どうしても密集が生まれる。球場内のお店は営業するのだろうか。その時の販売方法にも問題は出てくる。
観戦したお客さんは真っすぐに帰宅してくれるであろうか。最寄りの駅前の居酒屋で集合!なんてことまで規制はできない。
そこまで考えて開催を模索する必要がある。
今は日本全国から野球が消えている。少年野球、中学、高校の部活動も、現在自粛している。
高校は各都道府県の春季大会が次々と中止となっている。大学もリーグ戦開催が難しくなっている。少年少女からプロ野球選手まで「考える時間」が生まれている。
「何をしたらいいか……」と嘆いても始まらない。トレーニングは、体を鍛えることだけではない。「読書」はその一つである。
過去の偉人の伝記に触れるのもいいかもしれない。特にプロ野球選手は引退してから先に長い人生が待っている。色々な知識や考え方に触れておくだけでも、大きく違う。
今、テレビを見ても、大人数を集めた収録はなくなっている。新聞も新型コロナウイルス関連の記事ばかりだ。
スポーツ新聞を見ても、取材禁止の球団が多く、球団提供の記事を多く目にする。
その中で過去の名場面集であったり、偉人の考え方などを目にすると、私自身も懐かしく思えたり、
あの時はこう考えていたな……などと改めて刺激を受けるものもある。
世の中には、その日の仕事、収入がなければ生きていけないという方たちがたくさんいる。
「時間を有効に使おう」と言えるのも、私が野球というスポーツに巡り合えたからこそである。
プロ野球が観客を入れて日常を取り戻すという前に、国民の方々が笑顔で日常を取り戻していないと興行なんてできない。
そういったことも考えると、選手は置かれた環境がどれだけ幸せだったのかと思えるだろう。
大人数での食事会を行うなんて馬鹿な行動は絶対にとれない。
※週刊朝日 2020年4月24日号