2020年04月16日 11時30分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1818417/

 メインキャスター富川悠太アナ(43)が新型コロナウイルスに感染したテレビ朝日「報道ステーション」で男性2人の感染が判明したと、15日夜の報ステが伝えた。本紙取材によると感染者はさらにもう1人が疑われており、クラスター化している可能性が高まった。

 報ステと本紙取材によると、新たな2人はともに40代の報道局員で、チーフプロデューサー(P)と総合演出デスク。後者はフリーアナ赤江珠緒(45)の夫だ。

 チーフPは10日から咳が多く出るように。12日、左胸に違和感があったため病院へ行くと、感染疑いありと診断され、そのままPCR検査を受けた。デスクは11日に高熱が出て、激しい頭痛と背中の痛みもあった。翌日も症状が続き、病院で検査すると軽症の肺炎で、典型的なコロナ感染と診断されPCR検査。

 2人は15日に陽性が確認され、富川アナの濃厚接触者と認定。同アナが体調の異変をLINEしていたのがそのチーフPで、9日の放送後、同アナが番組担当部長に相談した際も付き添った。

 実はさらに「別の報ステスタッフ1人も感染が疑われているそうだ。12日に富川の感染を発表した際、テレ朝は『スタッフの体調に異変がない』などとした。報道機関としてはいかがなものかという説明」と声を潜めるのは局関係者。

 主に社内業務担当のチーフPとデスクは、外部の人との接触機会がほぼなし。15日の報ステでは、いまだ入院中だが症状は少しずつ改善しつつあるという富川アナのおわび文が読み上げられたが、同アナも「3月下旬から、大人数で飲食する機会もなく、外部での取材もなかったので、感染経路については思い当たることがありません」としている。

 とすれば本紙既報通り、報ステと同じテレ朝本社4階で勤務していた、グループ会社に所属する30代女性社員の感染との因果関係が気になる。

 この女性を含め、テレ朝4階での感染は5人の可能性。政府の専門家会議は、同じ感染源から5人以上感染するのをクラスターとしている。前出スタッフも「報ステでクラスター発生だ」とおびえている。「富川は酒を飲まない。体質的にも飲めなかったと記憶している。喫煙もしないのに…。本社内で拡散してるとすると怖い」

 スタッフ全員自宅待機中の報ステは今、他の番組から応援を呼んで放送を続けている。「ただ他の報道番組より現場がすごく厳しいから、みんなやりたがらない。フリーの制作マンにまで『他局と掛け持ちでもいいから』と声を掛けているほど人手不足。下手すりゃ数か月後はアニメの再放送になっちゃうよ」と別の報道番組スタッフは嘆く。

 いま富川アナの代役を務めている小木逸平アナ(45)も「昨日感染が公表されたスタッフとの接触が確認されている」(局関係者)という。小木アナが担当する土日の早朝生ニュース番組はそれぞれ、TOKIOリーダー城島茂と東山紀之がメインで出演しているだけに、テレ朝は対応に苦慮しそうだ。