4/15(水) 4:49配信 時事通信
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 ノルディックスキー・ジャンプ男子の五輪で金メダル4個を獲得し、長いキャリアを持つシモン・アマン(38)=スイス=が2022年北京五輪までの現役続行を表明した。16歳で挑んだ1998年長野五輪から6大会連続出場して、02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー両五輪で個人2冠。国際スキー連盟の公式サイトで「あと2年競技を続ける。21年世界選手権と22年五輪に照準を合わせる」と誓った。

 ワールドカップ(W杯)では歴代9位の通算23勝。19〜20年シーズンは最高16位にとどまったものの、「冬に学んだことは、前に進む上で大きな自信になっている。再びトップの成績を収められると確信している」。当初は3月限りでの引退も視野にあったが、競技への意欲を新たにした。

 小柄な体格ながら、高い飛行曲線を描く迫力ある飛躍が持ち味。ソルトレーク五輪で金メダル2個を手にすると、映画の主役に似た風貌から「スキー界のハリーポッター」として親しまれてきた。

 札幌市で開催された07年の世界選手権で初優勝を飾るなど、日本との縁も深い。長年しのぎを削ってきた47歳の葛西紀明(土屋ホーム)とは、互いを認め合う間柄だ。

 アマンは「その年齢で競技に取り組むことに意味があると示してくれた」と葛西に敬意を表したこともあった。両選手は14年11月29日のW杯ルカ(フィンランド)大会で同点優勝。これが2人にとって現段階で最後のW杯勝利。現役にこだわるベテランの表彰台に返り咲く姿が、また見られるかもしれない。