0001幻の右 ★
2020/04/12(日) 14:28:06.82ID:fXwIOHr39しかし、最終回である第12話は何事もなく第13話へ続くかのような唐突な終わり方で、違和感を残した。その背景には、日本のアニメ業界が直面している問題がいくつも横たわっていた。「星合の空」Blu-rayのリテイク作業を終えたばかりの赤根監督に、お話をうかがった。
アメリカからは高く買われた「星合の空」
── まず、「星合の空」が第1期12話だけで終わってしまい、今後の見通しが立っていないのに驚きました。
赤根 僕がテレビシリーズを監督するのは、「鉄腕バーディー DECODE:02」(2009年)以来なんです。そのせいで、アニメ業界の混乱と劣化を予測できなかったことが、「星合の空」の終わり方にも影響しています。オリジナルアニメを監督しないかと声をかけてくれたのは、テレビ局のプロデューサーさんです。「新しいアニメ番組の形を一緒につくってくれないか」と夢のあるお誘いをしていただき、かなりの自由度をいただいて作品づくりをさせてもらいました。いま流行っているものを取り入れるのではなく、将来、視聴者が求めるテーマや表現を主眼として作品をつくりたいと相談していたように思います。また、オリジナルアニメは原作物に比べると知名度が全くないので、放送前に視聴者にどう認知してもらうかもかについても、いろいろ議論しました。作品をつくりはじめた4年前から、すでにネット配信が世界的な主流になりつつあり、かつてのようにBlu-rayが大量に売れる時代ではなくなっていました。だから、Blu-rayを売ることだけに特化した宣伝の仕方はやめて、違う方法を見つけませんかと企画段階から言っていました。その発言にカチンと来たのか、最初に参加する予定だったビデオ会社さんが降りてしまったんです。その後、松竹さんが拾ってくれましたが……(笑)。
それから、僕に声をかけてくれたテレビ局のプロデューサーさんが、会社の都合でアニメ部から異動になってしまたんです。前任者の引継ぎで、急遽この企画に入られたプロデユーサーさんは大変であっただろうし、出来るかぎりのサポートはしていただいたのだと思います。しかし、アニメに詳しくはありませんでしたから、そのために最初の意図とずれてしまった部分があります。「星合の空」は夜中2時からの放送でしたし、たくさんあるアニメ番組のうちのひとつとして扱われるのも無理はありません。実写ドラマや映画では新しい試みをするのですが、深夜放送のアニメ番組が、テレビ局から見て魅力的かどうか……。そこは、ちょっと哀しいですね。ただ、この作品をつくるキッカケをもらい、多くの製作費を出していただいたのはこのテレビ局だったわけで、大変感謝しております。また、番組が12本で終了したのは、テレビ局のせいではありません。
(続きはソースで)
2020-04-12 12:00
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