[2020年4月11日16時27分]
https://www.nikkansports.com/general/news/202004110000353.html
安倍晋三首相は11日、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、繁華街への外出自粛要請を全国に拡大する方針を表明した。緊急事態宣言を出した7都府県の各事業者に対し、出勤者を最低7割は減らすよう求め、自宅での勤務を促していく考えも示した。医療物資不足の緩和へ支援強化を打ち出し、院内感染リスクを軽減するため、来週から電話やオンラインの診療を可能とする方針も明らかにした。感染者の増加が止まらない状況に危機感をあらわにした格好だ。

官邸で開いた政府対策本部会合で、首相は通勤者の減少が十分ではない面もあるとして「どうしても出勤が必要な場合でも出勤者を最低7割は減らす。関係省庁は来週に向けて、全ての事業者に要請を徹底してほしい」と述べた。

医療物資について「医療物資不足を緩和するために『プッシュ型』で提供する。院内感染のリスクを軽減する観点から、来週から初診を含めて電話やオンラインの診療を可能とする」と語った。

繁華街のクラブやキャバクラなど接客を伴う飲食店は感染者集団「クラスター」の原因とされ、封じ込めを強化する狙い。東京都や大阪府など緊急事態宣言が出ている7都府県に関しては、既に基本的対処方針に「自粛を促す」と明記されている。他の40道府県にも自粛を呼び掛け、封じ込めの方針をより明確にした。(共同)