元日本代表監督でFC今治のオーナーを務める岡田武史氏が11日、クラブ公式サイトを通じて新型コロナウイルスについてコメントを発した。

今シーズンから明治安田生命J3リーグに参入している今治。2016年に岡田氏が代表に就任して以来急速に発展を続け、ついにJリーグの舞台に足を踏み入れたが、開幕を目前にして新型コロナの影響でリーグ戦は延期となった。

そんななか、岡田氏は「FC今治ファミリーの皆さん」と題した声明でトップチームが活動を停止し、選手、スタッフが自宅待機していること、バックオフィス、アカデミーやホームグロウンのコーチも原則テレワークとしていることを報告。
また、育成年代に関しては「家にずっといてストレスが溜まっているだろう子供たちに、少しでも屋外でボールを追って走り回る機会を提供」するため、手洗いと消毒を実施し、接触を控えるなど工夫をしながら活動していることを伝えた。

そして、こういった事態に関して、以下のようにメッセージを発している。

「ただこういう危機に際しては、いろいろなことを考えず、シンプルに一番大切なことを全うするべきだと考えます。つまり、命を守ることです。そのためには、感染しない、感染させない。ワクチンができるまでは我々にできることはこれしかないと思います。
よく言われるように『外出しない』、『手洗いをする』を一緒に実行しましょう」

「『勝負の神様は細部に宿る』、試合の勝ち負けを分けるのは『たった一回ぐらい』『俺一人ぐらい』という小さなゆるみであることがほとんどです。新型コロナとの戦いも同じです。FC今治ファミリーが一致団結して頑張っていきましょう」

また、岡田氏は新型コロナを乗り越えた時に社会に変化が起きるのではないかという見解を示している。

「我々はこの新型コロナとの戦いを乗り越えたときに、社会が変わるのではないかと思っています。よく言われるように、Eコマースでの売買が増えたり、在宅勤務やサテライトオフィスなどが増えるでしょう。
また、余暇の過ごし方も娯楽性を追うだけではなく、近くの公園などで散歩やジョギングやスポーツを楽しんだり、自然の中でピクニックをしたりと変化するのではないでしょうか」

「つまり、物から事の消費という環境にやさしいライフスタイルであり、共感、信頼、関係など数字で表せない『目に見えない資本』を大切にする社会です。
それは、我々の企業理念である『心の豊かさを大切にする社会』が実現していくことだと思っています」

4/11(土) 15:00配信 GOAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-00010011-goal-socc

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